≪紅蓮の業火≫

《1ラウンド目》

・リューの攻撃は外れ。
・ファレンの<エネルギー・ボルト>はクリティカル!! 8点のダメージ。
・ヴォーグは攻撃を当てるが、かすり傷しか与えられない。
・ヴェイルはやはり後方に退避(笑)。
・ボンの攻撃は外れ。
・タッドは自分の剣から魔力を引き出し、『紅蓮の業火』を発動。
抵抗に成功したリューは9点のダメージを受ける。
・リュー以外は抵抗に失敗、それぞれ10点前後のダメージを受けた。
・ヴェイルはこのダメージで昏倒(笑)。
・ネリィは魔晶石を使って<エネルギー・ボルト>を唱えるが1ゾロで失敗。
・グロックは<フォース>を唱えるが、ダメージは無し。

GM痛恨のミス!!
タッドの持ってる魔剣は『紅蓮の業火』を発動させるだけではなく、持ち主に炎無効化の加護を与えるはずだったのだが、スッカリ忘れてた(笑)。 炎の中で高らかに笑う敵というシチュエーションを考えていたのだが、忘れていたために、本当に笑っている場合では無くなってしまった。 自分の過ちに気が付いた時には2ラウンド目の行動宣言の真っ最中。仕方ないので、炎無効化の加護は初めから無かったことに……(笑)。 よってタッドは自分の『紅蓮の業火』で6点のダメージを受けた。何ともバカバカしい事に、これで生命点は残り1点(合掌)。

GM:「2ラウンド目に突入だね。」

リュー:「攻撃します……14。」

GM:「その攻撃、見切った!!(ダイスを振る)……当たってるし(泣)。」

ヴォーグ:「やっちまえ!」

リュー:「……あ(絶句)」

ボン:「1ゾロ!?」

GM:「そんな攻撃など!」

ヴォーグ:「なんて地球に優しいダメージなんだ(笑)。」

GM:「うーん、綱渡り人生。あと少しで<キュアー・ウーンズ>が……。」

ボン:「なんて悪運が強い奴。」

ファレン:「その前に行くぜ、<エネルギーボルト>だ!!」

GM:「それはヤバイ!!」」

ファレン:「魔力を足して14!」

GM:「まだまだ……くっ、抵抗失敗だよ。さっきからダイスの目が低すぎるなぁ。」

ファレン:「よし! 12点ダメージだ!」

GM:「それは駄目だ。タッドはその場に倒れるよ。」

戦闘終了後、グロックの<キュアー・ウーンズ>で全員の生命点が全快。ヴェイルはリューの手当てによって、昏倒から回復。 やはり<キュアー・ウーンズ>はしてもらえず、生命点は1点だけ(回復してやれよ)。

ヴォーグ:「この倒れてるタッドはどうする?」

ネリィ:「炎が飛んでくるからねぇ……。」

GM:「ヴェイルが『奴が持っている剣を取り上げた方がいい。』と言います。」

ネリィ:「何でしょう?」

ヴォーグ:「ゲットしちゃえ。」

ファレン:「その剣を調べてみる……6ゾロ!」

タッドの魔剣のデータは以下の通り。
形状:真紅の刃を携えたダガー
名前:炎のダガー(命名:リュー)
必要筋力:1
打撃力:1
魔力:攻撃力修正+1、追加ダメージ++1
合い言葉を唱えて剣を掲げると<ファイアストーム>に匹敵する
炎の嵐を発生させる事が出来る(打撃力:30、魔力:8)。
使用回数制限は1D+3回。
使い切った場合、何のボーナスも無い普通のダガーになってしまう。
今回、この魔剣はタッドが使っていた設定のため、使用回数の残りは4回。
戦闘中に1回使っているので、現在の残り回数は3回である。

ネリィ:「誰が持つ?」

ヴォーグ:「そんなもんは決まってるだろう。一番敏捷度の早いヤツにもたせて戦略核兵器に……。」

一同爆笑。

ネリィ:「じゃあ、シーフさん持っといて。」

リュー:「はい。」

ネリィ:「これでどんどんアイテム化してくね(笑)」

GM:「(キミがアイテム扱いしてるだけだろ!)」

ネリィ:「では、これからどうする?」

ヴォーグ:「どうするにも、こちらには既に戦力が無いぞ。」

ボン:「寝よう。」

ネリィ:「敵の拠点で寝るのは結構勇気が要るよ。」

ボン:「ヴェイルの部屋と、会議室があるけど?」

ネリィ:「レクリエーション・ルームがいいなぁ。」

ヴォーグ:「この先にフィリーがいなければOKなんだが……。」

GM:「ヴェイルがタッドの処置を聞いてくるよ。」

ヴォーグ:「忘れてた。」

タッドに応急手当てを施して、ロープで縛ることにした。

ヴォーグ:「タッドに聞いてみよう。フィリーは何処だ?」

ファレン:「部屋にいるのか?」

GM:「『ふん、部屋にはいない。』だそうです。」

ヴォーグ:「とりあえず部屋にだけでも入っとく?」

ファレン:「そうしよう……ということで開ける。」

GM:「鍵が掛かってます。」

ボン:「開けてよ、タッド。」

一同爆笑。

ヴォーグ:「タッドもシーフだからな。」

GM:「縛られてるよ。しかも傷だらけだし。」

ヴォーグ:「分かったよ、じゃあ、ヴェイルに頼む。」

ネリィ:「素直にウチらで開けようよ。」

ボン:「シーフ頑張れ!」

リュー:「16です。」

GM:「それなら開くさ。」

≪魔術が産んだ異質なる者≫

フィリーの部屋に入った一行は、部屋の中を捜索するが証拠物件らしきものは無い。部屋の中にある小さな階段を使って地下におり、扉を2つ見つける。 開かない手前の扉を扉Tと判断して、扉\を開けて書斎に入る。

GM:「古い感じの部屋で、人が出入りしていた形跡があります。」

ネリィ:「捜索しよう。」

リュー:「15です。」

GM:「そうすると、机にまだ読めそうな本を発見します。」

ネリィ:「見てみよう。」

ボン:「オイラも見る。」

GM:「内容は下位古代語で書かれていますね。」

ボン:「ボンちゃん、敗北……(泣)」

ネリィ:「で、何の魔法なの?」

ネリィは魔法の本だと思いこんでいるらしい。しかし魔法言語は上位古代語で、下位古代語は一般的な生活での言葉だぞ。 まあ、遺失魔法を手に入れたい気持ちも分かるけど。

GM:「違うって(苦笑)。」

ネリィ:「じゃあ何なの?(明らかに興味を失った様子)」

グロック:「かなり古い日記です。」

ファレン:「読んでみよう。」

日記はとても古いため、殆どが判別不可能状態だが、かろうじて読める部分を捜すと、どうやらこの本は研究日誌らしい事が判明。 著者は、魔法生物や合成魔獣、悪魔について研究していたことが分かった。そして日記の最後の方に、文章として読みとれる内容を見つける。 内容は以下の通りだった。
『……が、ホムンクルスの研究過程で起こった事故によって偶発的に誕生した。 通常のホムンクルスは、サイズが人間の十分の一、寿命は数年しかないはずだ。 しかし、今回の事故で生み出されたホムンクルスは人間と同じ程度のサイズである。 生存期間はエルフのデータを導入した研究課程での事故だったため、おそらくは エルフと同じ……もしくはそれ以上と考えられる。推測だが、このホムンクルスは 生命体として完成されて……』

ネリィ:「完成されてるってどういうこと?」

ボン:「全てにおいてパーフェクトなんだよ、きっと。」

GM:「それ以上は読めないね。」

ボン:「これがフィリーの事だったりして……オチ的に。」

ヴォーグ:「それが本当だったら嫌な感じ。」

ボン:「うん、すごくね。」

ヴォーグ:「しかし、何故その人形が過激な考えを持ったんだ?」

ボン:「自分の生まれを呪って……。」

ファレン:「いや、自分の仲間を創りたいんだよ。」

そういう理由でも別によかったなぁ。まあ、全ては次回に明らかになると言うことで……。

GM:「あと、絵画を見つけますよ。女性の絵ですね。」

ネリィ:「女の人?」

GM:「この世のモノとは思えない程に綺麗です。街を歩いていた時に男が10人いたら、おそらく全員が振り向くでしょう。」

ネリィ:「誰?」

GM:「ヴェイルが『これは……フィリーの絵だ。』と言ってますね。」

ヴォーグ:「そうか、こいつがフィリーか……。」

ボン:「……で、娘は何処?

一同:「……。」

ボン:「そうだ、タッドに娘の居場所を聞かないと!」

GM:「(やっと気付いたか)」

ボン:「忘れたら報酬がもらえないよ。」

ファレン:「タッドに娘の居場所を聞く。」

GM:「聞かれるとタッドは『適格者としての資格がある娘以外は全てケルベロスのエサにした。残っていたのは逃げられた9人だけだ。』と言います。」

ネリィ:「適格者?」

ボン:「9人?」

ヴォーグ:「死体は8つだぞ。」

GM:「ヴェイルが『一人だけだが、逃がすのに成功した。』と言ってる。」

ボン:「あ、いた。」

ヴォーグ:「いたよ、クレアが……。」

リュー:「じゃあヴェイルに聞けば知ってたんじゃ……。」

ボン:「ていうか、いつからそんないい奴になったの?」

GM:「前回の初登場からいい奴だっちゅーに(苦笑)」

ボン:「なんだよ、黒いエルフのくせに!」

GM:「本当は前回中立だったんだぞ!」

前回、ヴェイルが喋ろうとした隙を狙いファレンが<スリープ・クラウド>を唱え、それを抵抗して何とか喋り出した時にネリィが暴言を浴びせたために 敵対しただけなので、本来は中立だったのだ。組織の行動に疑問を持ち始めていたので、手を貸してくれる予定だった。

ネリィ:ご〜め〜ん〜なぁ〜♪

一同爆笑。

ヴォーグ:「お前のせいかぁ!!」

GM:「で、ヴェイルは少女を逃がした時の事を話してくれるよ。」

一ヶ月ほど前、ヴェイルは失踪した少女達の行方を追ってやって来た冒険者達(シーラ達のこと)と組んで、彼女らを助け出す計画を立てて実行に移した。 ヴェイルの手引きで、冒険者達は何とか少女達を助け出したが、脱出の歳に罠に掛かってケルベロスの部屋に落ちてしまったらしい。 ヴェイルが駆けつけた時には、既に何人かの少女は死んでいて冒険者達も残った少女を守るために防戦を強いられて全滅。 何とか少女を一人だけ助ける事に成功するが、その後の行方は不明。最近、とうとうヴェイルが裏で冒険者の手引きをしていた事が見つかってしまい ケルベロスの穴に落とされた。かろうじて脱出したが意識を失い、一行に助けられたという。

ヴォーグ:「なるほど。あの8人の死体は一ヶ月前ということか。」

GM:「もっと詳しく捜せば大量に見つかるはずだよ。」

ヴォーグ:「生き残っている可能性があるのは一人だけ……クレアか。」

ボン:「とりあえず遺品を捜そう!」

ボンとヴォーグとファレンの3人は遺品捜しに没頭。装飾品などを10個見つけて全て持っていくことにした。 そして矛先は10000ガメルの報酬の可能性があるクレアへ……。少女の命より報酬が最重要らしい。 これだから冒険者ってヤツは……(笑)。

ネリィ:「それじゃ、ロマールに戻ろうか。」

GM:「君等がそんな事をしてると、タッドが『逃げた娘の事は総力を挙げて調査していた。貴様らが戻った頃には取り返しているだろうさ。』などと言います。」

ヴォーグ:「なにぃ、それを先に言わんか!」

ボン:「娘達の遺骨はどうする?」

グロック:「骨だけ持っていっても、判別出来んだろう。」

ネリィ:生き返らせれば大丈夫。

ヴォーグ:「それには掛かるコストが大きすぎるぞ。」

GM:「<リザレクション>は最低でも9000ガメルだよ。一ヶ月は経ってるから目標値は50以上……(笑)。」

リュー:「そんなことより、クレアはどうするんですか?」

ネリィ:「そうだった、忘れるところだった。」

ボン:「タッドをロープに縛ったまま、ズリズリと引っ張っていこう。」

ヴォーグ:「よし、ロマールに急いで帰るぞ!」

はたして一行は間に合うのか?仮に間に合ったとして、敵の魔の手から守れるのか? 適格者とは!? 組織の真の目的とは!? そしてフィリーの正体は!? 数々の謎を残し、最終回へと続く……ハズだ!!!

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