≪旅の終わりに……≫

GM:「フィリーが倒れると、このホールに地震が起こります。」

ネリィ:「起こして(笑)。」

リュー:「助けてください。」

グロック:「頼む、起こしてくれ。」

ボン:「とりあえずグロックに<キュアー・ウーンズ>をかける。5点回復。」

グロック:「俺は−6点だったから、まだ起きれないよ。」

ボン:「じゃあ、もう1回……3点。」

グロック:「起きた。あとは俺がやろう。<キュアー・ウーンズ>7倍消費。全員13点回復して。」

ヴォーグ:「回復も出来るボンちゃんが生きていてくれてよかった(泣)。」

GM:「みんな気が付いていいよ。で、クレアの周辺の空間が歪み始めるよ。」

ヴォーグ:「ヤバそうな雰囲気だから、クレアを抱えてその場を離れる。」

GM:「歪みがひどくなると、何やら円状のゲートが発生します。」

ヴォーグ:「ギリギリセーフか……。」

GM:「生贄が儀式の場からいなくなったので、その結果、暴走し始めますよ。」

ネリィ:「ヤバイ! 急いで逃げないと!!」

ファレン:「みんな、逃げよう!」

GM:「暴走して閉じかけたゲートをこじ開けるように、中から巨大な手が出てきます。」

ネリィ:「魔神の手!?」

GM:「そして、生贄を捜して腕を振り回します。全員回避してね。」

ファレン:「全員で?」

GM:「<なぎ払い>だと思って。ヴォーグはクレアを抱えたままなので、回避修正に−4。」

グロック、ファレン、ネリィ、ヴェイルが揃って1ゾロ(笑)を出してしまい、それぞれ約10点のダメージを受ける。

ヴォーグ:「俺は人を抱えても回避したんだぞ、軟弱者め!」

ボン:「やっぱり最後に立ってるのは、我ら肉体派〜。」

一同爆笑。

リュー:「私も回避してるけど、違いますよぉ(笑)。」

GM:「で、揺れがひどくなってきたとき、階段の方から何かの声が……。」

ネリィ:「何者?」

GM:「ボンには聞き覚えのある声だね。」

ボン:「……ゴ、ゴブリンB!?」

ネリィ:「私、ゴブリン語が喋れる(笑)。」

GM:「ボンに『恩を返しに来た!』と言ってます。『早くこっちだ!』」

ヴォーグ:「また魔神の手が襲ってくるかも知れんから、早く逃げるぞ。」

GM:「ゴブリンBは抱えていた物を投げ始めます。炎晶石とかを投げて、君らが逃げるのを必死で援護してます。『ここはオイラに任せて!!』

一同爆笑。

ヴォーグ:「ゴブリンに助けられるのは、何か嫌だなぁ(笑)。」

ボン:「ゴブリンB、君の事は忘れない。必ず生きて帰って来いよ!!」

一同爆笑。

GM:『分かったよ! 約束するさ!! さぁ、早く!』」

ネリィ:「これ、全部私が通訳してるの?」

ボン:「アイ・コンタクトで会話出来るから大丈夫さ!」

GM:「マジで!? ……で、君等が丁度逃げ出したところで洞窟は崩れてしまいます。そして立ちこめる煙の中からゴブリンBの姿が……。」

グロック:「すげえぞ。そいつ。」

GM:傷だらけでボロボロだけど、ボンに向かって親指立てて、笑顔でキラーン!!

一同爆笑。

ネリィ:「じゃ、じゃあ……とりあえずロマールに帰りましょうか。」

一行は洞窟が完全に崩れ去ったのを確認して、ロマールへの帰路についた。

GM:「ロマールが見えてくると、ヴェイルが『俺はここで別れよう。縁があったらまた会えることもあるはずだ。』と言って去っていきます。」

ヴォーグ:「そうか、あいつダークエルフだったっけ。」

GM:「ゴブリンBも『オイラも街には入れないから、ここでさよならだね……。』と言って去っていきます。そして最後に振り返って一言、泣きベソになりつつ ボンに向かって叫びます。『また……、また逢えるよな? アニキィィ!!』」

ボン:もちろんまた逢えるさ! 兄弟ィィ!!」

一同爆笑。

GM:「その声を聞いて、ゴブリンBは手を振って走り去ります。」

ボン:「ゴブリンB、いいヤツだった……。」

こうして一行の旅はゴブリンBとの別れで終わりを迎えた。

≪そして……≫

その後、ロマールへ戻ると一連の騒動のお陰か、クレアは少し記憶を取り戻し自分がオラン出身で名前は「カレン」だということを思い出した。その名前は、オランで失踪した少女たちの内の一人。 おおいに喜ぶ一行……。しかし、彼等はまだ気が付かない。オランを出発したとき、宿屋でチェックアウトを済ませていないことに。そのために、彼らを約3ヶ月分の宿泊費の請求が待っているのだった……。

THE END

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