≪薔薇の花輪≫

GM:さて、冒険者の店の親父のロッジですが。

クラウス:片目片耳ウサギだな。

GM:トトスと血縁ってことにしとく?

ラット:甥っ子とか。

トトス:そんな感じで。

クラウス:じゃあ、このトトスも相当のほら吹き野郎だな(笑)。

GM:まあ、今日も「俺がこの耳をうしなったときはドラゴンと戦ったときに……」とか
ほらを吹いているんだが、トトスは彼がなんで耳を失ったのかは知っている。

クラウス:あのね、サメを並ばせて渡ったときに……。

一同爆笑

ジーク:因幡! それ因幡!(笑)

トトス:ネズミにかじられた?

GM:惜しい。どうやら夫婦喧嘩の結果、奥さんにかじられたらしいよ。

トトス:負けたんだ(笑)。

GM:まあ、耳の中ごろを食いちぎられた。それで仲間内からは「やーい、片耳〜、片耳〜」とバカにされてたんだけど、 「じゃあこの『片耳』を名誉ある二つ名にしてやる!」ってことで奮起したらしいよ。目は普通に冒険中に失いました。

ラット:そっちは奥さんじゃないんだ(笑)。

GM:目も奥さんだったら、奥さんどんだけバイオレンスよってハナシなんで。

ラット:いや、耳だけでも相当(笑)。

クラウス:『この耳はドラゴンと戦ったときにかじられたんだ。あのドラゴンのブレスをすんでのところで交わさなかったら、 わしは耳どころか命を失っていただろう……』あれ? さっきかじられたって言ったじゃん、みたいな(笑)。

トトス:そしたら自分はププっと(笑)。

GM:まあ、そんなロッジなんだが、なにやらぶつぶつと「神殿からの依頼か……それなら神殿に関係ある連中の方がいいか」 と独り言を。そしてジークの方を見て「おおちょうどいい。おい、そこ、ちょっとこい」と手招きする。

ジーク:「お? おう」

GM:「ちょっと厄介な依頼がきてな」

ラット:「厄介な依頼ねえ。でも我々仲間が1人いないんですが」

GM:「ふむ、それならうちの甥っ子をつけるか」

トトス:わし? わしか。

ジーク:「おートトス、久しぶり」(笑)

GM:「神殿からの依頼なんだが、確かお前らは今手が空いていたな?」

クラウス:「あなたの頼みとあっては断れんな。どんな話なんだ?」

GM:「いや、なにやら神殿の菜園が枯れ始めているらしいのだ。いや、表向きは菜園という話だが、実際はガゼラという貴重な薬草を栽培していてな」

クラウス:ほーう、ガゼラについては《見識判定》ですな。

GM:うむ。目標値10。

クラウス:よーし、サイコロ振るぞお前ら!

ジーク:わーい(笑)。

GM:(楽しそうだなぁ)

クラウスジーク:(コロコロ)わかりませんでした。サーセン(笑)。

ラットトトス:(コロコロ)成功。

GM:俗称「イナカ百合」とよばれているやぼったい花なんだが、古代種で今となっては天然自生はほとんどしておりません。 ただ、種とかを一生懸命育てて、ハウス栽培だけはされていたようだ。これ、薬草として大変貴重でして「薔薇の花輪」という非常に強力な熱病の特効薬になるらしい。 ちなみにこの熱病、潜伏期間が非常に長くて、初期症状は風邪とあまりかわりません。

ラット:なにか特徴的な症状は?

GM:首の周りに赤い発疹がでる。そのことから薔薇の花輪と呼ばれるようになったらしい。それが出始めたらほぼ無理でしょう、という感じ。 まあ、【キュア・ディジーズ】でなおるんですけど(笑)。でも薬草で治せるならそれに越したことはないよね、と。 それに感染力が強いので、一度流行し始めたら、【キュア・ディジーズ】ではとてもじゃないけどおっつかない。

ラットクラウス:なるほどー。

GM:栽培も非常に難しいので、なかなか手に入らないんだけど、この神殿の人たちはがんばって育てたらしい。 でも枯れてしまった。「枯れた原因も不明なんだが非常に怪しいらしくてな。どこかのバカが土壌に影響を及ぼす魔法実験をやらかしたとかいう噂もあるようだ」

トトス:はーん(そういうことか)。

クラウス:水面下で魔術師ギルドと神殿のバトルがあるんだな。

GM:この時期に外部から「薔薇の首輪」でも持ち込めば、この街を攻め落とすなんて簡単そうだしね。

ジーク:そんなことを考える悪い奴もいる、と。

GM:蛮族とかなら企みかねない。

クラウス:それはいただけないなぁ。これ、枯れたのがばれるとパニックになったりするんだね?

トトス:で、お母さんが感染する(笑)。

GM:ていうか、あれ? 最近お母さん風邪気味じゃね?

ジーク:おわっ! きたー!

ラット:ひでぇ(笑)。

ジーク:爺さんがそういや畑あらされてて怒ってたなぁ。あの人、最近風邪っぽいなぁ……。あれー?(笑)

GM:まあ湿疹はでてないけどね。……風邪だったらいいね!(笑)

ラット:ガゼラかー、そういえばそんな花をうちの田舎で育ててたりは……(笑)。

GM:(いい読みだ)えーっとですね、そもそも君はこの薔薇の首輪にかかったことがあります。長い間寝込んでいた記憶がある。

クラウス:あるんだ!

ラット:それは予想外(笑)。ぜんぜん知らなかったー。

GM:うん。それで、そのときにね、彼女の夢を初めて見たらしいよ。

一同爆笑

クラウス:そういうことか(笑)。

ラット:そっかー。それならしょうがない。それはかかるべき(笑)。

GM:でもそのとき、君は発症したのに大丈夫だったわけですよ。

ラット:特効薬があったのかな?

GM:どうやら冒険者だったお父さんがとってきてくれたらしい。

ラット:なるほど。近所にあったのか、遠くにあったのかわからないんですね。

クラウス:我々はガゼラが枯れた原因を特定すればよいのかな?

GM:そっちは神殿の方で調査するから、その百合の花をなんとか調達してきて欲しいということらしい。

クラウス:それはどこにあるのかな?

GM:さあ、それはさっぱり。

クラウス:まず原産地を探すところからはじめなきゃいけないわけね。

ラット:と、言いたいところだけど……心当たりがあるんですよね(笑)。

GM:「なんだ、心当たりがあるのか。それは都合がいい。厄介な話だと思ってたんだが」。 今でこそ絶滅種だけど、昔は生えていた植物ではあるので、遺跡で種がみつかることが結構あるんですよ。 それで、ロッジとしては、遺跡にもぐって種を持ってきてくれと頼もうとしてたようだ。 「しかし花のありかに心当たりがあるのならば、、そっちのほうが手っ取り早いな」と。

ラット:「今も残っているかわかりませんが」

GM:「まあダメ元で行ってみてくれんか」

クラウス:よし、いってみようぜ。

GM:報酬ですが、前金1000ガメル、後金1000ガメル。急を要するので割と高額です。 一応、まだ乾燥させたガゼラの薬草が残ってはいるけど、それが尽きたらパニックになりかねない。

クラウス:「じゃあジェセルに連絡を……なに、ジェセルはいま研究で急がしいだと!?」(笑)

GM:ジェセルさんはなにやら魔術師ギルドに拘禁されているようですよ。

トトス:かくかくしかじかとギルドの事情を説明しよう。

クラウス:「それは何かの間違いではないのか」

トトス:『ジェセルがそんなことをするはずがない』って?

クラウス:そんなことは言いません(笑)。

GM:ちなみに、前回ジークにからんだアウディってやつがちょっと離れたテーブルにいるんだが、 「なんでシルヴィア様が捕まらなきゃいけねーんだ」ってガンガンとテーブルを叩いてる。

ジーク:ああー。

GM:「畜生、襲うか、魔術師ギルド」「いや俺たちだけじゃ無理だ」とか仲間といいながら自棄酒をあおっているようだ。

クラウス:おれ、なんかシルヴィア団が好きになってきた。

ラット:まだ懲りてねーのか、って感じですけど(笑)。

GM:シルヴィアには忠実な連中なんだ。

クラウス:ってことは、ますますジェセルが怪しいじゃん!

GM:魔術師ギルドではその2人に疑いをかけているようだねぇ。

クラウス:「すまないが、ジェセルにはよろしく伝えておいてくれ」

GM:「ジェセルか。まあ変なことにならないように手を尽くしてみよう。今回のことにやつが絡んでいるとはおもえん。 なにせやつはずっとこの宿にいたからな」

ジーク:元々引きこもりですし(笑)。

GM:「まあ、俺の読みが確かなら、あの人形の正体はドラゴンだがね」

一同爆笑

GM:「やつはドラゴンを封印しているんだ。ま、そんな奴を受け入れてやるってのも俺の度量ってやつだがな」

トトス:(ぷぷーっ)

ジーク:さすがだなー(笑)。ハナシがムダに壮大だ。

ラット:まあ、今はやれることをやるべきでしょう。

≪薔薇の兆し≫

クラウス:じゃあ出発? ジーク、お母さんに合わなくていいの?

ジーク:え?

クラウス:こほっ、こほっ、とやってるお母さんの首筋に、1つの斑点が(笑)。

ラット:『最近首が痒くて』

GM:そして最終的には吹き出物というオチ。

一同:(笑)。

ジーク:どうしよう……いったん帰った方がいいのかな。今日登場してないし(笑)。

GM:今回は神殿じゃなくて、君の実家のお屋敷にいるだろう。

ジーク:じゃあ家に帰る。

GM:久しぶりの帰宅だ。お父さんが街の有力者なんで、高級住宅街にあります。

ジーク:とりあえずオヤジの肖像画を蹴っておく(笑)。

ラット:執事とかいるのかな。『坊ちゃまお帰りなさいませ』

GM:「おお、ジーク様が、ジーク様がお帰りになられたぞ」「エドガー様をお呼びして来い」「いや、それが重要な会合があるとかで……」

ジーク:「オヤジはいいからさー、あの人いる?」

GM:「そんな、奥方様のことを『あの人』などと……」この執事は昔からシルヴィアに仕えていた古株なんだろう。 「それが、奥方様は病に臥せっておられまして」

ジーク:「寝室? じゃあじゃまするよ」とずかずかと入る。

GM:シルヴィアは起きているようだ。ベッドに入ってはいるけど、肩にショールでも掛けて本を読んでいる。 「あらジーク、久しぶりね。ついに帰ってきてくれる気になったのね」と嬉しそうに言うよ。

ジーク:「ちょっと遠出をすることになったので、挨拶に来たんだ」

GM:「まあ、またどこかに言ってしまうの?(ごほっ)」(笑)

ジーク:「風邪ひいてるの?」

GM:「なんだか最近、体がだるいの。別に私は大したことないって言ってるんだけど、旦那様が休んでいろと」

ジーク:「……ふーん」(不機嫌そうに)

一同爆笑

クラウス:いや、政略結婚した以上、お母さんの身体は2つの家のものだもんね。

ジーク:どうしようかな。「ちょっと首見ていい?」って聞く?

クラウス:いやもう、なにも聞かずに調べるんだ。

ジーク:じゃあ、首筋に薔薇の首輪の兆候があるかどうかを調べます。

GM:ほほう、どうやって調べるのかな。その描写をしてください(←楽しそう)。

ジーク:おおっとぉ?

クラウス:いきなり抱きついちゃえよっ(笑)。

ラット:ソードワールドですよね?(笑)

ジーク:じゃあいきなり髪の毛をばさっとかきあげて、いきなり首筋を見る感じで。

GM:とても細いうなじが見えた。

ジーク:いいね、いいうなじだ!(笑)

クラウス:ご、ごくり(笑)

GM:まあちょっと発熱してるようなので、肌もちょっと紅潮してるかもしれないねー。

クラウス:ピンク色だ(笑)。

ジーク:えーっと、じゃあごまかすために首をさわって「結構熱もある」と。

GM:そこをさわるか普通(笑)。どう反応しようかな……「もう、旦那様と同じことをするのね」。

一同爆笑

クラウスラット:うわー。

ジーク:きたー、あちゃー(笑)。

クラウス:それで今お父さん出かけてるんでしょ? 先越されてるんじゃないの?

ジーク:じゃあよそよそしく「神殿の爺さんがガゼラって薬草がないっていうから、 それを取ってくることになったんだけどさ、もしかしたらオヤジもそれをとりにいってるのかな?」って聞いてみる。

GM:「さぁ……重要な会合があるって。なんでも大変なことがおこったんですって」

ラット:別件で動いているのかな?

GM:「……もっと何がおきているのか教えてくれても良いのに」

ジーク:でもジーク坊やは幼いから、その言葉の裏に含まれてることに気づきません。「よし、俺の方が先行ってる!」って。

一同爆笑

クラウス:いいね。それでジークが「お母さん、薬草を届けにきたよ」って来たら、そこにそこに仲睦まじい2人がいるんだな。 『シルヴィア、この薬湯を飲みなさい』って。

ジーク:「えーっ!」みたいな(笑)。

ラット:痛たたたたたた。

クラウス:やべえ、お父さんかっけー。惚れるね!

一同:(笑)

ジーク:まあ、「そういうわけでちょっと出かけてくるから、寝てなよ」っ言って出て行きましょう。

クラウス:いいねえ、ジークの若さが。自分でどんどん穴掘ってる(笑)。

GM:「気をつけて行ってくるんですよ。いざとなったら、依頼のことなんていいから逃げて帰ってきなさい」と、心配そうに見送ろう。

クラウス:『私はあなたの身を一番案じているのです』ってね。

ジーク:よし、がんばろ。今回がんばってポイントアップだ!(笑)

急を要するということで、一行は神殿から馬を借りることに。出発前の準備を整えます。

トトス:ガゼラの種がどんなのかはわかるの?

ラット:うちのじーちゃんがわかるんじゃないかな。

トトス:じーちゃんがいない!とかいうことにならなきゃいいけど(笑)。

GM:それもありだな……(笑)。

トトス:そういやこのパーティ、ポーションかわないと大変なことになる?

ジーク:もう大丈夫です。

GM:【キュア・ウーンズ】使えるようになったもんね(笑)。まあ問題は、キュアつかってるとPTの最大火力が出ないってところだが。

ジーク:おう! だからお前らダメージ喰らうなよ!

トトス:今日前衛2人しかいないんだけど(汗)。

ラット:いちおうレンジャーも持ちました。前のとき取ったんですよ。MP回復用に魔香草をかっておきますかね。

クラウス:キミはどんどん便利になっていくな(笑)。

GM:さて、目指すラットの村なんだが、覇王の祭壇とよばれているでっかいエアーズロックみたいなものの方向にある。 その覇王の祭壇のふもとには広大な密林が広がってるのね。その密林のすぐ側の、覇王の祭壇とはまた別の山にのぼったところにある。 まあその村は高いところではあるので、密林は見下ろせるし、覇王の祭壇もみることができるようだ。

ラット:それで、うちの実家までどのくらいなんでしょう?

GM:ここからだと馬で3日らしい。

ジーク:「おまえんち遠いよばーか」(笑)。

ラット:「ぇー、おれのせいー? 元々神殿がわるいんじゃーん」あれ? 仲良くするはずだったのに(笑)。

というわけでようやく出発することになりました。

≪ラット、故郷に帰る≫

GM:……でまあ、ぶっちゃけ3日でついた!

ジーク:ついたー!

ラット:この端折りっぷりには慣れました(笑)。

ジーク:「お前んち、すげー田舎ー」

ラット:「田舎ってゆーなよー、いいとこなんだよー」

ジーク:「まじアリエナイんだけどー」

トトス:どんどん仲悪くなってんじゃん(笑)。

ラット:当初の思惑と変わってきた(笑)。

GM:さて、ラットが村を出てから2年くらいなのかな。あのときからまったく代わり映えしてない。

ラット:「いつきても変わらない。やっぱここが僕の故郷なんだなー」と、とりあえず自分の家に向かいますけど。

GM:冒険者である君の両親は、相変わらず帰っていないようだ。そして家の裏手でじーちゃんが畑作業をしている。

ラット:「じーちゃん、ただいまー」

GM:「おおラット、帰ったのかい」

クラウス:そこでじーちゃんの顔が険しくなるんだな。『ラット……その方たちは誰だね?』

GM:あの予言(第一話のラスト参照)、本物なのかよ(笑)。まあ、じーちゃんは表情に出したりしませんけどね。

クラウス:大物だな(笑)。

GM:「おや、お友達かい?」

ラット:「うん、いま一緒に旅をしている人たちなんだ」

GM:「そうか。いやあ、孫がお世話になっておるようで」

クラウス:「どちらかというと、私はラット殿に助けられている方だ。此度も、この地方に伝わる百合の話を聞いてね」

ラット:「じーちゃんさあ、僕が昔病気に掛かったときにつかった百合の花あるじゃない。あれってどこにあるかわかる?」

GM:「あれか……。あれはお前の父親がとってきたものでなぁ。ほれ、あそこに覇王の祭壇があるだろう。 あそこにまだ自生しているという話なのだよ。とはいえ、アイツの言うことだからどこまでが本当やら……」。 ラットの父親は冒険者だったんだが、その彼がとってきたらしいね。

ラット:私の生まれが冒険者ですからね。「ほかに生えてるところをじーちゃんは知らないの?」

GM:「この村にはないな」。まあ、エンドルの遺跡の情報をサルベージしていたクラウスには、 覇王の祭壇にあるという例のフォースランドって擬似空間だし、前文明当時の植生ものこってるんじゃないか?という推測がつく。

クラウス:ただしその空間の中が安全かどうかはわからないんだね。「個人的に、私はその場所にひどく興味がある。 だからどうしてもそこへ行きたいのだ」。

ジーク:「あっちにあるの? じゃあ行って来るわ」

GM:ずいぶん軽いなおい(笑)。

ラット:「覇王の祭壇に行ってみるしかないのかなぁ」

GM:「しかしな、覇王の祭壇は当時すでに一人前だったお前の父親すらボロボロになって戻ってきたようなところだぞ……」 と、じーちゃんは心配するんだが、「いや、それも宿命なのかもしれんな」とかぼそっと。

ラット:なんだよもーう!

一同爆笑

クラウス:じーちゃん何を知っているんだ(笑)。

GM:こんなキャラにしたのは俺じゃないぞ(笑)。「いずれにせよもう遅いことだし、今日はここでゆっくりしていくといい」 とかいって、肉シチューかなにかを出してくれるようだ。

ジーク:「おまえんちマジ飯うめー」

ラット:「田舎舐めちゃだめだよ」(笑)。

GM:そうして夜が更けたあたりでじーちゃんが「ラットや、おまじないの言葉はちゃんと覚えているか?」

ラット:「おまじないー? じーちゃん、なんのことだい?」

GM:「忘れてしまったのか。ふむ、そのほうがよいかもしれんな(うんうん)」

ラット:じーちゃん、本当になんのことなの!(笑)

GM:「いや、なんでもない。明日は気をつけて行くんだぞ」とごまかす(笑)。

ラット:ちょっと、じーちゃん!

ジーク:寝る前にラットと話しておこう。修学旅行の夜みたいな感じで。

クラウス:『お前、好きな奴いるのかよー』

GM:それはジークの地雷だろ(笑)。

クラウス:『せーので言おうぜ。せーのっつ!』(しばし沈黙)。

クラウスジーク:『いーえーよー』(笑)

ジーク:そういや、ここに覇王の祭壇のタペストリーがあるんでしたっけ?(前回のラスト参照)

GM:探すなら《捜索判定》かな。

トトス:スカウトが足せるから(ころころ)……16。

ジーク:高っ! なにこのウサギ! スカウトいらず!?

トトス:罠とかの発見はできるけど、解除はできないから(笑)。起用も敏捷もボーナス1しかない。 見つけた罠は、「気をつけながら発動させる」方向で(笑)。

GM:では覇王の祭壇というか、エアーズロックのタペストリーはみつかった。 その横には、平原の真ん中にどーんと立っている1本の大きな木の絵とか。

クラウス:あらー? 俺、この光景に覚えがあるんだけど。

ジーク:あ、思い出しました?(笑)←すでに気づいていたようだ。

クラウス:確かさあ、その木の周りに、たくさんケンタウロスとかがいるんじゃなかったっけ?

GM:そんなんだったっけ?(←よく覚えていない)

ラット:あー、例のファーランドですか。私知らないけど(笑)。

GM:この木は「月雫の若木」というらしいよ。

◇月雫の若木(以下当時の原文ママ)
 プラウスの遊牧民の間に伝わる伝説の樹の名称できまぐれの草原のどこかにあるとされる。
 根元には太古から浴び続けてきた結果として月の光が結晶となり月の魔力に包まれた美しい宝石が埋まっていると言われる。
 この樹を見つけることは極めて難しいが月雫の若木が認めた英雄に対しては自ら進んで姿を現すと言われている。
 きまぐれの草原の草原に住むグラスランナ−にとっての聖地で月雫の若木は彼らの信仰の対象になっていて月雫の若木は意思を持っていると言われており移動しているらしい。
 そのため月雫の若木の生えている正確な位置、と言うよりも現在の位置を知る者は居ない。

GM:だってさ。また濃い設定だな。月の光が固まった石って(笑)。

クラウス:俺はそこに飛空石が埋まってると思うね。

トトス:まじぽーん?

ラット:今日はずっとラピ●タ方面なんですね(笑)。

トトス:誰が設定したところだっけ?

クラウス:俺じゃないよ。(ジークのPLを指差し)お前だ!

ジーク:なんのことですか? 覚えてねー(笑)。

ラット:なんでお互いに傷つけあってるんですか。

GM:いやー、1人だけ晒されるんじゃかわいそうじゃん?

クラウス:……プロジェクトフォースソードか……うまいことやりやがったな(笑)。

GM:なに言ってるんですか、第四の剣のネタを持ち出したのはきみじゃないか。

ラット:ネーミングの勝利ですね(笑)。

クラウス: 新たな過去を掘り起こし、夜は更けていく……のだが。

GM:さて、ラット。きみはここでまた夢歩きだ。

ラット:ああ、はいはい。

GM:いつものように例の木の下だ。しかし、彼女の姿がない。機を織る音も聞こえない。

ラット:「いつもだったらいるはずなのに。なんでいないんだろう今日は」とりあえずいるはずの場所までいきますよ。

GM:すでに機は織りあがっているようだ。どうやらきみが織られているようだ。不思議だねぇ、つい最近、久しぶりに会ったばかりのはずなのに……。

クラウス:成長したラットの姿なんだな。

GM:そうです(笑)。

ラット:「そんなバカな……」

GM:とかまあ、そんなとき。遠く離れたところで、ドーンという大きな音がして光の柱が立ち昇る。そしてその音で全員目が覚める。

ジーク:おおっと?

クラウス:あれ? 俺らも? 彼の夢ではなく?

GM:ラットが夢で見たのと同じタイミングで、現実世界の方でも同じような光の柱が現れたようだね。

クラウス:なるほど。「何事だ!」と窓を開けてみよう。

ラット:私も目覚めておきます。

GM:どうやら覇王の祭壇から、ものすごい光の柱が立ち昇っているようだ。 覇王の祭壇の周辺にある密林はひどくざわついていて、鳥たちが一斉に飛び立っていく。

ジーク:「なんだこりゃー?」

ラット:「じーちゃん、あれはなに?」

GM:「こんな光景は私も見たことがない」

クラウス:私が持ち帰ったデータに、それに関する記述がない?

GM:ないようだね。

クラウス:なるほど。「それは不可思議な現象だな。行ってみよう!」

GM:まあ、しばらくすると、光の柱が収束していって、やがて消えちゃうんだけどね。 「あそこになにか影響があったということは、まさかこちらに異変が? いやしかし……」。

ラット:「じーちゃん、だからなに知ってんの!」

一同爆笑

GM:「ラットや、いまどこの街を拠点にしているんだい?」

ラット:……そういえば、町の名前を聞いた覚えがないです(笑)。

ジーク:(メモを見ながら)ないですねぇ。

GM:そういえば決めてない気がする(笑)。ではクロードムという名前に……いや、変にひねらず、クロドミでいいや。

クラウス:黒ドミですか(笑)。

ラット:シンプルでわかりやすい(笑)。

GM:ほら、あの街にはいろいろなものが眠ってますので。

ジーク:なるほど。

クラウス:……クロドミは一生忘れねーな、いろいろ(しみじみ)。

ジーク:(爆笑)

ラット:じゃあ「クロドミの街にいたんだ」と。

GM:「そうか……あそこには確か強力な守りの剣があったはず。うーむ」

ラット:「だから教えてよ! なにがあるんだよ!」

GM:「いやうん。気をつけるんだぞ」

ジーク:えー。

ラット:なによぉぉぉぉぉぉぉ!(悲鳴)

クラウス:悩んだあげくにそれか。

GM:「いいか、ラット。未来とは自分で切り開くものだぞ」とか。

ラット:「なんの話かわからないよ、もう」

GM:「その答えを見つけるのがお前の冒険だ」

一同:(笑)

クラウス:ラット、じーちゃんに気をつけるんだ(笑)。

ジーク:「お前のじーちゃん、ヒトリゴト多いぞ」

GM:なんか、詐欺占い師みたいなことしか言っとらんなぁ。

ラット:なんかよくわかんないけど、「わかったよ、自分でなんとかするよ」と(笑)。とりあえず光の出てた方に行こうとするのかな。

GM:ちなみに密林は歩いてしか通れないんだが、歩いて3日くらいかかるよ。

ラット:そんなに? それはさすがにその場の勢いで飛び出す距離じゃないなぁ。じーちゃん引き止めてください(笑)。

クラウス:すげーメタ発言だな。じーちゃんに止めてくださいって(笑)。

GM:俺が止めんのか(笑)。

クラウス:そんなこんなで、飛び出そうとするラットをじーちゃんがひきとめ、出発は明朝ということになりました。

≪うさぎ族の憂鬱≫

クラウス:どーんって音がして、気のせいかと思って寝なおして、それで目覚めたらラットが朝から旅支度してるんだな(笑)。

ジーク:「なんだラット早ぇじゃん」

ラット:「なにいってんだよ、ねぼけてんじゃないよ。朝になったら行くっていってたじゃないか」(笑)

トトス:そういやおまじないは聞いたの?

ラット:いいえ?(笑)

GM:覚えているから聞く必要がないんだよ。

トトス:あ、そうなんだ。

ラット:覚えてねーよ!(笑)

ジーク:まあ、行こう!

ラット:なんかいろいろと大事なこと忘れてる気もするけど行こう(笑)。

GM:では密林だ。覇王の祭壇まで徒歩で3日ほどかかる。まず1日目の午前中、誰か代表して1D6振って。

クラウス:うりゃ(ころころ)6。

GM:えー、頭上からタランチュラが降ってきました。

一同:うわ、きめぇ!

GM:全員、冒険者レベル+敏捷度ボーナスで回避してみてください。目標値は10。

トトス:やばい、6とか必要だ。わりと高いぞ(ころころ)ダメでした。

GM:え、ダメなの? 目標値10だよ?

トトス:おう!

GM:じゃあ失敗した人、今度は冒険者レベル+生命力ボーナスで判定。目標値は12ね。

トトス:7以上!(ころころ)ブブー。

GM:はい、1D6ダメージね(笑)。

トトス:しょぼーん。ダメージも自分で振るの?

GM:もちろん(そっちの方が面白いし)。

トトス:(ころころ)こういうときに6とか振ってるし(涙)。死ねばよいのに、このダイス。

一同爆笑

ジーク:うさぎ、うさぎー!(笑)

GM:隊長! 隊員が毒をくらいました! 【キュア・ポイズン】とかないんだっけ?

ジーク:ないですよ?

GM:じゃあ、自然治癒を待つしかないな。一定時間ごとに判定して、そこで失敗するとまた1D6ダメージ受けるから。

トトス:キュアかけてよキュア。

ジーク:ええと、威力10+魔力だから……(ころころ)出目は3。合計7点回復。

トトス:おおー全回。

GM:ジークついに【キュア・ウーンズ】を使うの巻。

ジーク:できたー!(笑) ふーう。

クラウス:ちなみに毒を受けたのはトトスだけでした。

GM:では1日目の後半。夕方くらいに、川そばの開けた場所を見つけた。

ラット:じゃあ夜営の準備をしよう。

クラウス:私は薪を拾ってくるよ。

トトス:その間に飯の準備を。

クラウス:水を汲んできてくれ。

トトス:そして水を汲みに行ったまま、帰ってこない隊員(笑)。

クラウス:私が薪を拾いに行くと、丸太がごろごろごろっと(笑)。「あぶなーいっ!」

GM:スタッフの仕込みかい。

ジーク:誰に狙われてるんですか(笑)。

トトス:今日ここにいないあの人の仕業じゃない?

ジーク:まさか!

クラウス:まさか、伝説の原住民か!?

一同爆笑

まあ、ここで思いつく隊長が、川口浩か藤岡弘、かで世代が分かれるところではありますね。

GM:夜になったのでトトスは毒から回復できるか冒険者レベル+生命力ボーナスでチェック。やっぱり目標値は12です。

トトス:(ころころ)今度は成功。ふーう。

GM:じゃあ自然治癒したので、1D3ダメージで済む。

クラウス:やっぱり食らうのかよ(笑)。

GM:まあ、もう毒は抜けたから、今後の判定は不要です。

ジークがやはり【キュア・ウーンズ】でトトスを回復。
一向は夜営の見張りの相談に入ります。
レンジャー=ラットのみ
スカウト=トトスのみ
夜目が利く=クラウスのみ
という状況なので、なかなか組み合わせが難しい。

ラット:レンジャーもスカウトも1人ずつかー。

クラウス:じゃあレンジャーとスカウトを分けよう。若い奴2人と、魔導セットで。

トトス:バランス悪いなぁ。……なに前衛同士と後衛同士で組んでるの?

一同:(笑)

結局、1直目は修学旅行コンビ(ラット&ジーク)は特に何も起こらず。

GM:では2直目(ころころ)では《危険感知》を……ってスカウトじゃできないのか。

トトス:はいはいはーい、タビットは種族特徴で《危険感知》できまーす。

一同:おおっとおおおおおお(笑)。

ラットジーク:タビットすげー!

トトス:冒険者レベル+知力ボーナスでいいのか(ころころ)足して13。

GM:ふむ、では川の方でざばっと音がした。

トトス:「川からなにか来たよ」と隣の人に。

クラウス:「みんな、なにか来たぞ起きろ!」

ラット:とりあえず起きましょうか。

GM:どうやら川から、本当に伝説の半魚人が現れたようだ。

ジーク:すげー(笑)。

クラウス:まだ川口探検隊は続いてたのか(笑)。

GM:なに言ってるんですか、密林冒険中はずっとですよ。

一同:(笑)

クラウス:そのとき我々は大変なものを眼にした。あれこそ伝説の半魚人なのか!? カメラさんが息遣い荒くなって、すげー画が揺れるんだよ(笑)。

トトス:まあ、仕事はしたからあとはお任せかな。

GM:出てきたのは3体。

トトス:多いよ!

GM:では《魔物知識判定》からどうぞ。

クラウス:ここは1ゾロでいいぞ(ころころ)あーダメだ。

ジーク:(1ゾロが)でない!

GM:きみらなぁ。

ラット:(ころころ)うーん13なんだけど、トトスの方が達成値高いかな。

トトス:(ころころ)15。

GM:おお、じゃあ弱点までわかるね。こいつらはサハギンだ。レベル2で弱点は土属性ダメージ+3。

ラット:土属性とかねーよ!(笑)

GM:まあ、魚から手足が生えたような奴で、ギルマンの奴隷種らしい。まあ、ギルマン様に「狩りにいってこい」といわれたので、食料調達に来たようだ。

トトス:我々がおいしそうなお肉ってこと?(笑)

クラウス:餌があると聞いて飛んできますた。

ラットジーク:だが断る!(笑)

GM:では《先制判定》にいこうか。こちらは10です。

ラット:(ころころ)おしい!(出目3)

トトス:えっと、スカウトと敏捷だから……ボーナス2(笑)。(ころころ)足して10。知力以外はほんとダメだなぁ。

ジーク:平目で10。

GM:同点か。ま目標値扱いだから、冒険者先攻で。

ラット:相手は3人か。前衛ひとり足んないなぁ。

トトス:【スリープ】で眠らせよう。距離足りてるかな。

GM:もう明かりの範囲内にいるから、10mそこそこだね。

トトス:じゃあ大丈夫。判定は魔力8+2D6か。

ラット:8!?

クラウス:高いな。

トトス:(ころころ)18。

GM:はいはい、寝た寝た。というか、1ゾロ以外寝るんだが(笑)。

ラット:じゃあそいつは放っておくとして。

クラウス:じゃあ【クリティカルバレット】と【ターゲットサイト】で。とーう(ころころ)当たった。ダメージは(ころころ)6+4で10点。

GM:半分ぐらい減りました。素通しは痛いなあ。

ラット:では無傷の方へ行こう。普通に攻撃(ころころ)あら、足しても9。

GM:回避は10なんだ。ハズレ。

ラット:ですよねー。

クラウス:あれー? ラットの最終回?

ラット:いや、外しているうちは逆に安全でしょう(笑)。

ジーク:じゃあ、ラットとは逆の方に……(ころころ)出目5で10。

GM:ぴったりだから回避。こちらの反撃はそのまま前衛に。達成値10で攻撃です。

ラット:(ころころ)うん、18。

GM:はいはい、きみには当たりません。

ジーク:(ころころ)ええと……くらった!

GM:ならダメージは2D6+2点だ。(ころころ)11点。

ジーク:8点引いて、3点ダメージかな。

GM:ぬお、そんなに堅いのか!

ラット:鎧を新調した甲斐がありましたね(笑)。

ジーク:やったー!

GM:あっちはかわすし、こっちは堅いし……この戦闘つまんなーい。

一同:(笑)

トトス:じゃあまたスリープで。無傷の方に(ころころ)17。

GM:眠りました眠りました。

クラウス:じゃあ【ソリッドバレット】で残ったやつを。(ころころ)命中、(ころころ)おおクリティカル(ころころ)合計14点。

GM:さっきの傷のせいもあって、それで倒れるね。

あとは眠り込んでいたサハギンにとどめささして終了。
ドロップアイテムはトライデント(30G)×2。
MPを全回させてから出発しようということで、一向は休憩をとってから出発することに。このため、到着が半日遅れることになります。 ジークは自分で傷を癒しました。

GM:では翌朝。目的地に向かおうにも川がジャマだ。もちろん橋なんてものはない。

ラット:ロープかなんかあるかな?

トトス:木を切ればいいんじゃない?

クラウス:俺知ってる。サハギンのトライデントあるだろ、あれもって助走してさ……タタッタッタ、サクっ、じゃーんぷ!

一同爆笑

どうやら棒高跳びの要領で飛び越えよういうことらしい。

ジーク:無理無理無理無理無理(笑)。

ラット:浅瀬とかあるんですかね?

GM:水深はそれほど深くないので、歩いて渡れないこともない。

ラット:じゃあ渡るんじゃないかな。

ジーク:気をつけて渡りましょう。

クラウス:俺だけ岸からなにか来ないか見張っていよう。なんか出たら撃つ感じで。

GM:ふむ。じゃあ、D3で。(ころころ)えー、トトス、回避してください。ピラニアが襲ってきた。

一同爆笑

トトス:回避は無理! 平目しかない。(ころころ)うん、5。

GM:あれ? これ死ぬんじゃね? ダメージで出血するから、今後ランダムの判定ナシにきみを狙うんだけど。

トトス:マジで!?

GM:ダメージは2D6(ころころ)あ、ごめん、12点ダメージ。オープンダイスだから誤魔化しようがない。

挿絵2

トトス:助けてー!(泣)

GM:ちなみに、このまま渡りきろうとしたら、あと2回ばかし判定があります。

ジーク:やめた! 岸に戻ろう!

GM:まあ、このタイミングなら、戻るときの判定は不要かな。

トトス:帰る!

ジーク:うさぎ、うさぎー!(笑)

トトス:お前ら守ってよ(泣)。

クラウス:やはりここはあれか、因幡の白兎(笑)。

GM:トトスを追ってきたピラニアが岸でビチビチいってるね。

ラット:これ、3回の判定を越えるのは無理だなぁ。せめて川幅が狭いところを探すべき?

GM:一応、《見識判定》してみようか。

クラウス:1ゾロですね、わかります。(ころころ)でない!

トトス:(ころころ)15。

ラット:この人、知識ロールの基準値がおかしい(笑)。

GM:じゃあ、きみは「ピラニアには、血を流したものに襲い掛かる習性がある」ということを思い出した。

ラット:それはさっき見ていてわかりました(笑)。

クラウス:そこら辺の動物の血を流させて、川にわっしょーいって投げるとか。

ジーク:「さっきのサハギン流そうぜ」

GM:ちょっと腐敗始まってるかもしれないけど、まだ大丈夫だろう。

トトス:とりあえず投げてみよう。ばっしゃーん。

GM:びちびちびちびち。

トトス:いけそう(笑)。

ジーク:はーい、さっさと行こう。

トトス:じゃあジークの頭の上に乗っていく。

ジーク:んもーぅ(笑)。

クラウス:やべー、魚怖ぇー。サハギンより怖い(笑)。

GM:では対岸に渡ることができました。

GM:では午後のイベント。誰か1D6振って。

クラウス:(ころころ)4。

GM:スコールだ! 突然密林に激しい雨が降り注ぐ。……それ以外はとくにない。

トトス:ふー(安堵)。

クラウス:突然のスコール。道を急ぎたい我々だったが、ここは休むしかなかった。現地ガイドが『もう帰ろう』と言い始める。

一同爆笑

ラット:『もう引き返した方がいい!』

クラウス:『神様が怒っているんだ!』

ジーク:『俺はもう、この先には行かないからな!』

GM:そんな感じでCM入りだな(笑)。では、2日目の夜営。見張りは一緒?

ジーク:はい。

GM:(ころころ)(ころころ)なにもない。じゃあ翌朝で(笑)。また誰か1D6振って。

クラウス:(ころころ)2。

GM:遠くから、怪鳥のなくような声が聞こえてきた。そして一斉に密林の鳥たちが飛び立ち始める。……だけ。

クラウス:『アレは伝説の極楽鳥では?』

ジーク:『な、なんだってー!』

ラット:『バカな、こんなところにいるはずがない』

クラウス:現地ガイドが驚きの声を上げる。『あれは神の使いだ!』(笑)。

みなさん良くわかっているようで。偉大なるかなベタの世界。

GM:ではそんなで3日目の午後。また1D6で。

クラウス:(ころころ)6。

GM:またタランチュラが(笑)。さあかわしてくれたまえ。目標は10だ。

ラット:(ころころ)おおっと!? 出目が3なんで失敗でございます。

トトス:無理だから……(ころころ)ほら失敗。

GM:おかしいなぁ。10だよ? 回避じゃないから、冒険者レベル+敏捷を足せるよ。

トトス:それ足しても無理。基準4で出目が4だから8しかない(笑)。

ラット:むしろ回避だったら、戦闘特技のボーナスで避けれたのにー(笑)。

GM:じゃあ、生命力ボーナスの方で12で判定。

ラット:じゃあ6以上で成功(ころころ)うん、今日は出目が悪いなー。

トトス:(ころころ)出目7! ぎりぎり助かった。

GM:前ので抗体できたのかな(笑)。ラットは自分でダメージを振って。

ラット:(ころころ)うん、6点ダメージ(笑)。

GM:あれー? タランチュラ強い?

ラット:もうサイコロ変える!(泣)

そんなこんなで3日目も終り。
夜営のころにはラットの毒も抜けました。
4日目の午前中も、怪鳥の声が聞こえてきただけ。
一行はようやく覇王の祭壇の岩壁にたどり着きます。

GM:まあ、割と無難なイベントが多かったかな。

ラット:タランチュラ痛いですよ。

トトス:ここまで割りと死に掛けてます。

一同爆笑

ジーク:そうだね、けっこう回復したような気がするもん。

GM:そういや、ここまでもう20点くらいダメージくらってるのか。

クラウス:うさぎいいなぁ。今日の冒険で光り輝いてるよ(笑)。

トトス:知力判定はいいんだけど、それ以外のところが微妙(ため息)。

GM:さて、岩壁なんだが、入口まで登らなきゃいけません。ん。判定は筋力+冒険者レベル。 だれかがロープを先に張ってくれれば、+2のボーナスを得られます。

クラウス:筋力の高い人に先行してもらう感じかな。

ジーク:行きまーす。

GM:全部で3回判定に成功すれば登れます。目標値は例によって10。

ラット:途中で失敗したら落ちるってことですよね?

GM:んー、なんのことかな?

一同:(笑)

ジーク:じゃあ行きます! (ころころ)成功、(ころころ)成功、(ころころ)オッケーでーす。

GM:(あっさり行ったな)ではロープが張られました。

ロープのおかげで全員登攀には成功。

クラウス:おかしい、今日は誰も1ゾロ振ってないな。

ジーク:おかしいのかなぁ?(笑)

GM:さて、上に登ってみると、基本的に岩壁が続いていたんだが、明らかに1面だけ、すぱんと切られたかのような壁面が見つかった。 そこにくぼみのようなものがある。ここで《見識判定》をしてみてください。

一同:(ころころ)

ジーク:あー、言ってたら1ゾロきた! やった!(笑)

クラウス:くそー出ない! ちくしょー!(本気で悔しそう)

ラット:出目すごいな、えーっと16。

GM:くぼみには、どっかで見たような紋様が彫られていますねぇ。とくにラットは。

ラット:どっかで見たようなきがする。どこで見たんだろう、思い出せない(笑)。

クラウス:きみの家の暖炉にあったんだよ。

ラット:タペストリーとか。

GM:いやあ、そこらへんにはないなぁ。きみのペンダントというか、指輪というか。

一同:(笑)

GM:あれ? くぼみとサイズもぴったりなんじゃね?

ラット:……本当に今日はラピ●タなんですね(笑)。じゃあはめてみましょうか。

GM:はめてみると、その壁面がパッと光ったかと思ったら、その光とともに壁が消える。

ジーク:すげぇ!

クラウス:ロストテクノロジーだね。

ラット:まあ中に入りましょう。

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