≪未来は少年の手の中に≫

クラウス:もうここには用はないかな。どうやって出るの?

ラット:覇王の祭壇に行けばでれるんじゃないですか?

クラウス:じゃあ向かうか。

ラット:さっきの彫像はどうします?

GM:掘り出すのは簡単だね。

クラウス:(ジークを見る)

ジーク:はいはい、掘り出しますよ(笑)。

ラット:じゃあ覇王の祭壇に行きますか。あ、フリーシャの手は握っています。

GM:彼女としては、ようやくこの世界から出られるという喜びと、でも出たらどうなるんだろう?という不安で、若干躊躇気味ではあるかな。

ラット:「大丈夫、僕がついてるよ!」ちょっとぐいっと。

クラウス:よしよし。若さだ。

GM:まあ、少女にとってはその強引さがうれしいところですな。……永遠の時を重ねてきたとして、永遠に少女やってたとしたら大変だなー。

ジーク:すごいなぁ(笑)。

クラウス:当初はただの若ーい女の子だったのにね。冒険者0レベルの。

GM:まあきみらはこの中で結構時間をかけていたので、ついに空間の崩壊が始まる。どうも、あの消失した地点へと魔力がどんどん流れこんでいっているようだ。 ここ巻き込まれたらアウトだろって感じ。

ジーク:出よう出よう!

クラウス:カルヴァドスくんはどうするの?

ジーク:深淵だったら『ここでお別れだ』ってパターンですね。

クラウス:ソードワールド的には?

GM:まあ、普通にカルヴァドスくんも出ますよ。フリーシャの肩に掴まっていれば一緒に出れるんだろう。

クラウス:まだ役割があるのね。

GM:うむ。まさに外に出たところでこのカルヴァドスくん「さて、私の役目を果たすときがきたようだ」とか言い始めまして。

クラウス:まじで!?

GM:そしてカラスの彫像になりますな。

ラット:おおっと?

GM:そもそもきみら、なにしに来たのかというとですな、花とかフリーシャのこともあるけど、確かパスコード入れる器の話もあったよね?

クラウス:あったあったあったあった。

ジーク:忘れてたーーー!

GM:いやぁ、カルもつれてきてよかったね。

一同爆笑

クラウス:そんな話だったの!? カルが器?

GM:鴉だし、知識を入れる器としてはちょうどいいでしょ。

ラット:では右手にカラスの彫像を持ち、左手にフリーシャの手を握り、帰っていくんじゃないでしょうか。帰りの密林とかは?

GM:めんどくさいのでバッサリカット(笑)。

クラウス:さすがソードワールドだ。

ジーク:ふう、大変だったぜ!(笑)

クラウス:さて、じーちゃんち寄ってく?

ラット:別にいいんじゃないですか?

ジーク:あれ? てっきりじーちゃんのところにフリーシャを置いていくのかと。

GM:まあ、じーちゃんいないけどね。置手紙くらいはあるだろうけど。

ジーク:あれ?

ラット:そう言われたら、寄るだけ寄ってみましょう。

クラウス:『この手紙を読むころには、わしは別の姿になっているじゃろう』

ラット:まじっすか!?

GM:ねーよ、いや、それもありか?

ラット:いやいやいやいや(笑)。じーちゃん、ちゃんと教えてからにしてよ。

GM:しかし置手紙には「運命を手放すな」としか書いてないのでありました(笑)。

ラット:左手にある運命ですか?

GM:さあねぇ(ニヤニヤ)。

クラウス:そのうちラットから「結婚しました、ピースっ」ってな絵葉書が。

トトス:えーまじでー。

ジーク:「こんなハガキ出しやがって」って(笑)。

ラット:じゃあ、その手紙を懐にしまって戻りますかー。

チャンス到来!?

GM:そんなわけで、クロドミの街に戻ってきたわけですか。

クラウス:やな街だ(笑)。

GM:なにやら街が騒然としている。

ジーク:おお?

ラット:なんで?

GM:立ち話で簡単に聞くことができるね。どうやら守りの剣が盗まれてしまったらしい。

クラウス:ああ、見た。映像で見た。ですよねー、って感じ。

GM:しかもその守りの剣というのは魔術師ギルドの奥深くに管理されていたようなんだが、魔術師ギルドがふっとんで……。

トトス:えー!

GM:今その犯人を追っているらしい。

ラット:その犯人がどうやらナイトメアらしいんですね。

GM:ナイトメアらしいねぇ。今ちょっと遺跡の方へ逃げたとかで、ナイトメア狩りをしているらしいです。 「俺たちも追うか?」「ナイトメアならさ、誰でもつるし上げれば、報奨金はもらえるらしいぜ」とかなんとか。

クラウス:おおー?

トトス:ピンチ、1人ピンチ。

クラウス:俺はそれを聞いて「おとなしくしていれば良いものを」と独り言気味に。

GM:いや、彼の仕業と決まったわけじゃないから。

クラウス:「だが、奴をやるのはこの俺だ!」ああ、中二くせぇ。

一同爆笑

ラット:『他のやつにはやらせはしない』とか。

クラウス:「勘違いするなよ、お前を倒すのはこの俺。ただそれだけのことだ」

GM:なんだそのベジー●(笑)。

クラウス:やべぇ、どんどんカマセに(笑)。

ジーク:それはともかく、早く神殿に行かないと。

ラット:大変なことになっちゃいますね。

GM:「大変だ、奥方が倒れたそうだぞ。どうやら……」(目をそらす)

ジーク:あああ! 「早く早く、あの玉を早く!」(笑)

ラット:「えーっと、どこだっけ?」

ジーク:「早くしろー!」

ラット:「ああそうだ、フリーシャにわたしたんだ。綺麗だったから」

ジーク:「早く、ねーちゃん、その玉を」

GM:(必死だなぁ)じゃあ、フリーシャがジークにわたす。

ジーク:「爺さーん! これで百合が治るらしいので早く薬草園へ!」

GM:「わかった。とりあえずこちらにこい」と薬草園につれていき、その宝玉を埋めてみた。なんか光った。さすが魔法(笑)。

ジーク:わー。

GM:きみらにしてみれば、一度見た光景だ。肥沃な大地に花がぶわーっと咲いていくのが、再現されていく。 そして菜園には枯れた花ばかりだったのが、すべて精気ととりもどし、あるいはもう1回芽吹いて、華を咲かせていく。

ジーク:おー。じゃあすぐ薬草にしなきゃ。

GM:「まあまてまて、加工方法にもいろいろあってな」と、なにやら準備を。

ジーク:「早く早く」

GM:しばらくすると煎じおわったようだ。「さあ、はやくこれを飲ませてやるとよい」

ジーク:受け取ってダッシュ。Bダッシュ(笑)

GM:では着きます。執事が出迎えるわけだ。「大変です、奥方様が……」

ジーク:そんな話聞かずに、寝室へGO

GM:……深淵だったら殺してたなぁ

クラウス:いや、俺ならお父さんが先に介抱してる(笑)。

GM:まあ、ソードワールドなのでそんなこともなく、シルヴィアはひどい熱にうなされてます。

ジーク:「ど、どうやって飲ませたらいいんだろう?」

一同:おいおいおいおいおい!w

GM:あー、そうですか。煽ろうと思ってたのに、必要なかったのね(笑)。「薬湯も受け付けず、旦那さまも戻らず、どうしてよいやら」

ジーク:よし、チューのチャンス!

一同爆笑

ジーク:チャンス到来!

GM:チャンスなんだ(笑)。

ジーク:うす、いかせていただきます。

ラット:なんかノリおかしい(笑)。

GM:完全におっさんだなぁ。もうちょっと若々しいロールプレイで飲ませてあげて。

ジーク:あー、はい。今のはPL発言(笑)。

ラット:15歳の少年が何を考えるかですよ。

クラウス:なにも考えずにやって、あとで後悔するんだよ。

ジーク:じゃあ、なにも考えられなくて、いきなり口に含んで、そのまま口移しかな。

GM:はいはい。まあ、薬湯なんてすぐ効果の出るもんじゃないんだが……呼吸がいくらか落ち着いたような気がする。 たぶん魔法の効果も幾分か入ってるんだろう。凝縮されてたわけだし。

クラウス:ソードワールドだからね(笑)。

ジーク:ここに父ちゃん入ってこないかな(笑)。

GM:残念ながら父ちゃんは別件で動いているので入ってきません。 でも替えのシーツをもってきたメイドがちょうど入ってきて、カッシャーンと。家政婦は見た。

クラウス:「み、た。見たわよ!」って。

GM:まあ若いそのメイドは「あ、すみません、見てません!」といって、ばたばたばたと出て行く。

クラウス:見てんじゃねーかよ(笑)。

ジーク:えー、見られてもいいや。

クラウス:ついにリミッター解除だな。我慢しなくてもいいんだよ。

ジーク:そのままベッドに座って、髪をなでていよう。たぶん、今夜はずっと一緒にいる。

かくして夜は更けていく……。

挿絵4

≪終焉への序曲≫

GM:一方冒険者の店。ロッジが「大変なことになったぞ」ときみらを迎える。

クラウス:「いったい何がおこったんだ」

トトス:「うちのギルドすっとんでるんですけど」(笑)

GM:「守りの剣が盗まれた、ということはもう聞いたか? しかし、実際は違ってな。守りの剣は内側から砕かれたんだ。 それによって膨大な力が解放され……」

クラウス:「魔術師ギルドがふっとんだのか」

GM:当時魔術師ギルドに拘禁されていた連中は全員生死不明。

一同:おおおおお

クラウス:「あの中にはジェセルがいたんだぞ! アイツを殺すのは俺だったはずなのに!」

GM:いつからそんな関係になったんだよ(笑)。

ラット:前回のヒキからしてそんな感じだった気がしないでもない。

クラウス:「いや、あいつは生きている。あいつはそういう男さ」

一同爆笑

ジーク:なんだろうこのツンデレ(笑)

GM:「まあそれにちょっと気になることがあってな。 魔術師ギルドが崩壊するちょっとまえなんだが……アウディたちがどうやら短気を起こそうとしていたようなんだ」

クラウス:「シルヴィアの手下どもか」

GM:「ああ。やつら魔術師ギルドに押し込む押し込むとかクダをまいていたんだが、どうやら本当に実行にうつしたようでな」

ジーク:あちゃー。

ラット:ああ、あれは前フリじゃなくって本気だったんだ(笑)。

GM:「別にやつらが守りの剣を破壊できるとは思わんが、魔術師ギルドに押し込んだら、 捕まってる連中を解放して混乱させるとか、いろいろ練っていたようでな」

クラウス:「やつらはどこにいるんだ? 根城は?」

GM:「わからん。というか、やつらの根城はここだったんだ」 。ただ、彼らは再三エンドルに行っていて、内部にベースキャンプできるような場所を見つけていたらしい。

クラウス:その遺跡をさぐってみるしかないのかな。

GM:「評議会の連中も人を派遣しているようだ。守りの剣を砕いた連中を探している」、 まあ、規模がそこそこある町なので、守りの剣は1本じゃないんだよ。砕けたなら砕けたで、かけらがいっぱいあるはずなので、それを取り戻したいようだ。

クラウス:でも防衛上よろしくないね。反社会的な行動をした奴を許すわけにはいかないし。

GM:戦力になりそうな魔術師も、結構死んじゃっているからねぇ。

クラウス:そのことについて、魔術師ギルドから要請とかでてないの?

GM:とりあえず、ナイトメアを見つけたら捕まえろということで、報奨金が設定されています。

クラウス:いくら?

GM:高いよ。なにしろ2万ガメルの大仕事だ。

ラットクラウス:おいしいなぁ。

GM:まあみんな目の色かえてますわな。

ラット:ですよねぇ。

GM:「ただ、やつらも軽率すぎる。普通に暮らしているナイトメアもいるというのに。 これでは昔起きたナイトメア狩りがまた始まってしまうではないか」

クラウス:あー、確かにな。俺の頭の中に、あのときの反乱の映像が甦る。

ラット:とりあえず、ジェセルは仲間でしたから、その安否を確かめるのが先ですかね。

トトス:魔術師ギルドの跡地にいってみるとか。

ジーク:というか、「果たしてどうなっているのか!」でヒキなんでは(笑)。

GM:うむ。以下キャンペーン最終話に続く! 最大の問題、フリーシャどうしよう?

ラット:出しただけか!(笑)

 というわけで、リプレイの第2話はここで幕引き。
 一体誰が守りの剣を破壊したのか。そしてジェセルは本当にラスボスと化してしまうのか。
 なによりあのエンディングに着地できるのか!?
 すべては次回の最終話で決着がつくはず。

 えー……自信ないです。

■to be continued...?

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