≪今回のテーマは「遺跡発掘」≫

GM:目指す遺跡なんだが、イェンダラスって名前で、魔動機文明時代の都市の遺跡らしい。 この界隈では結構有名ですでにいくつもの探索ルートが見つかっているようだ。

クラウス:何回も発掘されてるんだね。

GM:とはいっても元々都市なんで、規模がとんでもなく大きいわけですよ。 だからいろんな入口があるんだが、ランディのお父さんはその中で新しいルートを見つけたんだろうね。

ラット:つまり、基本的には発掘が進んでるけど、まだ手付かずのところがあるかもしれないってことなんですね。

GM:うむ。ここで一応、その遺跡の話を知っているか《見識判定》をしてみよう。セージ+知力ボーナスで判定をどうぞ。

ラット:(コロコロ)セージ持ってるけど6(笑)。これは酷い。

クラウス:私はこの時代の生まれだからね(コロコロ)平目で10と言っておく。

GM:お、クラウスが知っているとは都合がいい。

クラウス:

GM:えーっとですね、今ではイェンダラスと伝わっているのだが、この遺跡を当時の
発音では「エンドル」というらしいよ。

クラウス:ほう、「正しくは、エンドルという」……あっれぇ、俺、どっかで聞いたことあるぞ。

一同爆笑(除ラット)

クラウス:あっれえええええええええ?(笑)

ラット:??

GM:どうやらだな、そのエンドルは地下に作られたカジノ都市だったらしいよ。そして
その都市自体も、さらに前の時代である魔法文明時代の遺跡を利用して作られたそうだ。

クラウス:そうだったね。巧いことやりやがったなマスター!

一同爆笑(除ラット)

 今は昔の西暦2000年、ドミニオンでは「プロジェクトF」というコンベ企画を計画して
いたことがありました。それは、「ソードワールドRPG(旧版)」における公式未踏地
「ファーランド」の設定をドミニオンで独自に作り、コンベンションでのプレイをドミニオン的ファーランド史に反映させることで、ドミニオンというサークルとコンベンションを活性化させよう!というもの。
 しかし2000年といえば、TRPG氷河期の極たる時代であり、そもそも「ソードワールドRPG」自体が下火。
ただでさえ時代遅れもいいところなのに、世界設定の風呂敷広げすぎ、当然のごとくこの計画は頓挫したのでありました。
あとに残ったのは当時のスタッフの妄想力を結集した痛世界設定だけ……。
 今回出てきたエンドルとは、その企画から生まれた国家の1つ。言ってみれば、ドミニオン黒歴史ノートに記された闇の成果物なのです。

クラウス:まさに遺跡の再利用!(笑)(←ちなみにエンドル設定担当は彼)

GM:まあ、構造的には下方向への螺旋状になっている都市らしい。んで、下に行くほど重要区域になっているそうだ。

クラウス:もうやめて(笑)。……ラットにはエンドルがなんなのか、あとで説明するよ。

ラット:まあ良くわかりませんが、「年寄りだけに物知りだなぁ」とクラウスを見ましょう(笑)。

エンドルへは、町から5日かかるという。所持金に余裕があるジェセルが道中の保存食を手配することに(「旅には食料が必要だろ?」)。出発は翌朝ということになった。

GM:さて、出発前になにかする人は?

クラウス:私は「ついにこの日が来た……」と愛銃を磨いとこう。 ガンベルトには12個
まで弾丸を入れておけるんだが、俺、その4番目を外してるから。ここに入るべき弾丸が
くるのをまってるから。

一同爆笑

ジェセル:じゃあ、俺は「おやすみ、母さん」って言って一緒に寝る。

ラット&ジーク:あぶねぇ!(笑)

クラウス:おやすみですらあぶねえのに、一緒に寝るって。

ジェセル:そんなの普通です(笑)。

一方、ジークは神官らしい行動を。

ジーク:私は神殿に行っておこうかと思うんですが。旅立つことを告げとかないと。

クラウス:そしたらそこにお義母さんがいるわけだね。

一同爆笑

GM:そりゃあ、義理の息子もお世話になってるし、母親らしいことなにもできてない
から、がんばらないとなーって(笑)。

ジーク:えーっと、「あ、あんたいたのか」って(笑)。

GM:「まあ、母親に向かって『あんた』だなんて」と、ちょっと悲しそうな顔して「いつに
なったらお母さんって呼んでくれるのかしら……」と。

一同:(笑)

ジーク:むぐーっ(笑)。「明日、旅に出ることになった」って、ぶっきらぼうに。「一応、
挨拶しておくよ」

GM:「まあ、こんなに急に。それは危険はないの?」

ジーク:「……俺はこの旅が終わったら冒険者になる」

クラウス:そしたら『どうして?』って言うね。『なぜあなたは私から離れていこうとするの?』とか(笑)。

ジーク:内心はともかく「あんたには関係ないだろ」って突き放して出て行きます。

GM:「そんな……」とシルヴィアはちょっと悲しそう言うね。「もう他人じゃないのに」

挿絵2

ラット&クラウス:これ、ソードワールドですよね?(笑)

ジーク:もにょるわぁー(笑)。

ラット:出発前にランディと話しておきたいなぁ。道中危険がないのかとか。

GM:「うーん、野犬が出るくらいかな」とか。わりとこの街をベースに、遺跡にもぐってまた帰ってきてという冒険者が多いんだよね。 だから魔物なんかはあらかた狩られている。

ラット:なるほど、基本的に危険はないのか。

GM:まあ、それだけ発掘が進んでるんだけどね。それでも新しい入口を見つけるのが探索者の腕の見せどころ「……って、父ちゃんが言ってた」(笑)。

ラット:「じゃあランディもお父さんに負けないようにならないとな」

GM:「うん、俺がんばるよ!」

ジーク:ここは健全だ!(笑)

そして一夜明け、パーティーはエンドルへと出発することに。

≪カジノ都市に遺されたもの≫

GM:というわけで、とくにエンカウントもなく着いた。

一同:はやっ!(笑)

ラット:入口はどんな感じなんですか?

GM:それはランディが案内しよう。ちなみにお父さんに仕込まれてたおかげか、スカ
ウト1、レンジャー1を持ってるわりとできる子だ(笑)。 戦闘能力はないからよろしく。

クラウス:む、今回はランディを守るという任務もあるわけか。「ランディ、この旅の間
だけ、お前を私の主としよう」

GM:期間限定なのね(笑)。さて、みんながつぎはぎしてくれた地図を手に「確かこの辺に……あった、父ちゃんのしるしだ」ってな感じで見つけたようだ。 で、石畳を持ち
上げ……ようとがんばっている。

ラット:力が足りないのか(笑)。じゃあ手伝います。

ジーク:私も。

GM:「兄ちゃんたちありがとう」とにっこり。まあ、二人が手を貸してくれるなら簡単に
開く。 どうやら地下都市の通気口から入っていくらしい。そこから結構下まで這って進むことになりそうだ。

クラウス:とりあえず戦士が先頭? いやスカウトか。

ジェセル:スカウト持ってるのは……俺か。

ラット:じゃあ私は一番後ろにつきましょうかね。

前からジェセル、ジーク、デルタ、ランディ、クラウス、ラットの順で進むことに。

(※以降、ダンジョン内は左のメニューのダンジョンMAPを参考にしてください。
別窓で開く場合、リンクは→こちらです。)

GM:じゃあ延々と下っていくわけだが……先頭のジェセル、スカウト+知力ボーナスで《危険感知》をしてください。

ジェセル:俺、知力低いんだよな〜(コロコロ)出目3!(笑)

GM:達成値5? なら、進んでいくうちに手元が崩れて下に落ちた(笑)。罠というよりは老朽化してた感じだね。

クラウス:あれか、ランディ君が『あ、そこに手を着いちゃダメだ!』って言ったところで
ガラガラガラと(笑)。

ジェセル:遅ぇ(笑)。

GM:落下ダメージだが……(ルールブック検索中)落下距離×3点の物理ダメージだってさ。今回は5mの高さと見て15点。 ただし、《受身判定》で軽減できる。スカウトorレンジャー+敏捷度ボーナスで判定して、その達成値と同じぶんだけ減らせるみたい。

ジェセル:よし、うりゃっ(コロコロ)足して11。鎧も引ける?

GM:使えるよー。

ジェセル:ソフトレザーで3点減らして、1点ダメージかな。

GM:おお、さすがスカウト! ほとんどダメージ受けてないね。

ジェセル:「大丈夫、生きてるー。それよりすげーぜ、みんな来てみろよ」と呼ぼう。

ロープを使い、全員が遺跡内部へと降り立つ。

GM:降りたところは東西に伸びる通路のようだ。西側は5mぐらいすすむと土砂に埋もれちゃってる。 東側は暗くてよくわからんが、けっこう先がありそうという感じかな。

ジェセル:たいまつの炎かざしながら、「見てみろよ戦士の回廊だぜ」って。たぶん、壁際に何体かさび付いたルーンフォークがならんでるんだよ(笑)。

GM:なるほど、そんなビジュアルなのか(←注・GM)。でまあ、降りたところのすぐ側の北側の壁に、なにやら壁に穴が開いてる部分がある。 その対面にある南側の壁には光っているパネルのようなものがあるようだ。

クラウス:マギスフィアかな?

GM:なにかの魔法装置だろうなあ、ということはわかる。

ジェセル:よし、今度こそ先にランディに聞こう(笑)。「この光ってる装置についてなにか知っているかい?」

GM:ランディ自身はこの遺跡の外で待ってるばかりで、中に入ったことはないんだが、このパネルは扉のトアノブの代わりみたいなものらしい。 このパネルに、金属プレートのような魔法装置を当てることで、扉が開くんだそうだ。

ジェセル:そのプレートをなんとか手に入れなきゃってわけだな。

GM:注意して見ると、このパネル部分は結構壁に並んでいるんだわ。ただし、光っているのはこの近くでここだけみたい。 他は断線でもして魔力供給が断たれてしまったんだろう。

クラウス:装置が生きているのがここだけってわけだ。「これはめずらしい、遥か悠久の刻を超えて、まだ生きている装置があるとは」

GM:通路の壁は一面継ぎ目すらないように見えるんだけど、北側の壁にある穴なんかを見ると、開くんだろうなとはわかる。 入口の大きさからすると、半開きの状態なのかなと思わないでもない。

クラウス:まっさらの壁があるんだけど、くりぬかれてるような感じで、半分開いた扉があるわけか。 それで、対面にはパネルだけがぴよんと光っていると。

ジェセル:とりあえず開いてる部屋からかな?

(※LEVEL3、Aの部屋へ)

GM:ほい。中はちょいと荒らされている。半開きだし、強引に外からこじ開けたような感じなんだろう。 ベッドがあって、机があってという、ホテルのシングルルームを思い浮かべてもらえれば。 床には人骨が2体ぶんあって、おそらく人間らしきもの1つと、それより一回り小さいコボルトのものかな?ってものが1つ。

ジェセル:なにかないか探索してみよう。判定方法は?

GM:《探索判定》はスカウトorレンジャー技能+知力ボーナスが基準だそうだ。ただし、屋内だと適用できるのはスカウトのみね。目標値は10。

クラウス:じゃあ平目で振ろう。

ラット:1ゾロでるかもしれませんしね(笑)。

ジェセル:(コロコロ)出目7だから……足して9。

デルタ:野外だったらレンジャー足せたんだが……(コロコロ)お、平目で10。

GM:荒らされているのでめぼしいものはないのだが、金属製のプレートは見つけた。

クラウス:このプレートには見向きもしなかったのか。

GM:荒らされたのは大昔のことで、当時としちゃあ珍しいものでもなかったんじゃないかな。遺跡の他のところでもわりと発掘されてもいるらしいよ。

よくよく考えたら、ランディの家にこのプレートたくさんありそうだよなぁ……なんで持ってこなかったんだろ?  お父さん、このプレートないと探りようなかっただろうに(笑)。きっと、ランディも初めての冒険にワクワクしすぎて、つい忘れちゃったんだな!

クラウス:これをパネルにつければ、扉を開けられるのかな。

ラット:問題は開けた中が安全かどうかはわからないってことですかね。

ジェセル:じゃあスカウトの俺が開けよう。

(※LEVEL3、Cの部屋へ)

GM:対面の部屋でいいのかな? ではプレートをパネルにつけると壁がスライドして
開く。 まあ中はさっきの部屋と構造は一緒。骨は人間1体ぶんだけだね。まあ中に逃げ込んで、そのまま死んだのかな?って感じ。

ラット:それ以外のものはないですか?

GM:まだ作動している魔法の箱のようなものがある。

デルタ:金庫かな?

GM:っていうより……冷蔵庫?

ジーク:旅館にあるようなやつですか(笑)。

GM:中にはポーションが2つ入っているようだ。

クラウス:やった、キンキンに冷えてるよこれ(笑)

《薬品学判定》の結果、ヒーリングポーションだと判明。しかしそれ以外にめぼしいものはなく、一行はさらに奥へ進む。とりあえず行き止まりまで歩いてみることに。

ジーク:東の先はどうなってるんですか?

GM:延々と続いているのだが……明かりの視界がってどれくらいまで見えるんだ?

【ライト】の効果範囲が半径10mなので、たいまつもその程度と判断。そして、その倍
程度まで暗いけどぼんやり見えるという裁定となった。 まあ、《暗視》持ちが2名ほどいるけど。

GM:通路はどうやら100mくらいまで続いているようだ。そこから先は、やっぱり土砂に埋まっている。 途中、北側に下り階段があって、そこから少し東に進むと、北の壁に
光っているパネルがあった。

ラット:部屋を先に調べてから、下った方がいい気がします。

ジェセル:そうしよう。開けると?

(※LEVEL3、Bの部屋へ)

GM:やっぱりさっきまでと似たような部屋だね。おそらくこの層はずらっとシングルルームが並んでたんじゃないかな。

クラウス:なるほどね。まあ、ここは身分的に低い民が住んでたところだったんだろう。 下に行くほどえらい人が住んでるって話だったからなぁ(←過去にそういう設定を決めた人)。

GM:それもあるし、まあ、カジノのホテルだったんでね。ここは単身者がくるようなところだったんだろう。 一発当てに来た人が、宿泊費やらなんやらで結局金を吸い上げられるわけね。そして実際に一発当てられた人は、グレードの高い下の層に部屋を取る(笑)。

デルタ:どっかにスロットマシーンとかあるのかな。

GM:埋まってなければ、あるだろうね。

クラウス:よし、ラットの《運命変転》はそのときまでとっておきたまえ。

一同爆笑

《運命変転》は人間の種族特徴で、1日に1度だけダイスの出目をひっくりかえすこと(出目1→6、2→5、3→4など)ができます。

GM:とりあえず、この部屋を探索するなら目標値は10ね。

一同:(コロコロ)

クラウス:私が見つけたようだ。達成値11。

GM:では金入れのようなものを見つけた。中には古代の貨幣が20枚ほど入っている。

クラウス:「見たまえ、この彫金を。これはわが文明の……」とかやってても、みんなは
はいはい20ガメル20ガメルって(笑)。

GM:あ、価値的には1枚あたり20ガメルだ。まあ古銭だからね。

デルタ:骨董的な価値があるんだな。

GM:古代の相場でいっても持ち金20枚ってのは少ないんだけどね(笑)。1人部屋に泊まるような奴はギャンブル運もないってことですよ。

第一層目の探索を終えたPC一行。とりあえず、下の層に行こうとするが……。

GM:すまん! 階段の前にもパネルあったの忘れてた(汗)。

ラット:それなら先にそっちへ行きますよ(笑)。

(※LEVEL3、EVホールへ)

GM:ごーめーんーなー。そこの扉を開けると、少し通路が続いたあと、円形のホールに出る。

クラウス:ほほー、シングルルームじゃない。

GM:そこにはさらに12枚のプレートがあるんだが、そのうち光っているのは3つ。この
部屋がなんなのかあたりをつけるなら《知識判定》ね。

ラット:セージで《知識判定》を(コロコロ)お、いい目が出た。13。

GM:それならわかる。この部屋はエレベーターホールだなと。ただ、エレベーターを
作動させるには、別のプレートが必要そうだ。

ラット:この時点ではもう、この層でできることはないかな。じゃあ降りましょう。

≪第2層はちょっと豪勢?≫

というわけで、階段を使って第2層へ。 降りたところの正面には、やっぱりエレベーターホールへの入口がある。 階段自体はさらに下に続いていたようだが、その途中で土砂にふさがれているようだ。

GM:通路が行き止まりになるまで進むのね? まず、階段を降りた西側はすぐに埋もれちゃってる。 で、東側はやっぱり100mくらい進んで、土砂に行き着いた。そのちょっと手前に、下に降る階段があったようだね。 途中に入れそうな部屋は、北に2つ、南に1つあったようだ。

クラウス:なるほどね。本来なら階段で普通に降りていけたのに、うまっちゃってるからアミダみたいに進まなきゃいけないのか。 いかにもゲームっぽいかんじ(笑)。

GM:広いんだけど、通れる部分は1部だけという(笑)。いや残念、埋まってるから。

クラウス:すっごい広い区画の、小指の先程度ね(笑)。

ジーク:MAP描ききれるかな(笑)。

ちなみに今回マッパーを勤めているのがジーク。ダンジョンに入ってから発言が少ないのはそのせいかも。恨むなら他PLを恨むんだぞ……(笑)。

ラット:じゃあ、北西側から行きましょう。

(※LEVEL4、Dの部屋へ)

GM:開けると、中は上の層よりは広い。というか、ダブルだ。白骨死体も2つ。探索するなら目標値10ね。

クラウス:(コロコロ)6ゾロ出ちゃった。無駄な(笑)。

ジェセル:(コロコロ)お、足して13だ。

GM:んじゃあ、クラウスは日記を見つけた。ジェセルは貴金属を発見。

クラウス:日記は魔動機文明語で書いてあるんだね? それをすらすらと読むわけだ。

GM:どうやらこの部屋に泊まっていたのは、新婚旅行に来たカップルだったらしい。
初めのうちはダダ甘の文章が。

クラウス:スイーツ(笑)。

ジェセル:このリア充どもが(笑)。

GM:まあそんな中で、あるときシステムダウンしたとかいう記述がある。

一同:ほほう。

GM:「外に出られない。中枢部に問い合わせたところ、どうやら蛮族が襲ってきたらしい」

クラウス:『この時代に蛮族だと? ありえん!』とかあるわけだ。

GM:「一体、守りの剣はどうなっているんだ!」と、かなり切羽詰っているね。

ラット:最後の方はどうなっているんでしょう?

GM:「これはもうだめだ。無理やりドアを開けられた者も出てきたらしい」 ……自分で
言うのもなんだが、外に出てないのに、どうやってわかったんだろ(笑)。

クラウス:音とかしたんだよ(笑)。

GM:「このまま、蛮族の手にかかって死ぬくらいなら、僕らは愛する人の手にかかって死ぬ」とかいう感じだったようだ。

ラット:なるほどね。

クラウス:これが大破局の一幕を記した貴重な資料であることは間違いない。「忌々しき穢れた者たちめ」

GM:さて、貴金属の方は、ネックレス、指輪、イヤリング……は2個1組か。指輪も2つだな。

クラウス:結婚指輪だもんね。

《宝物鑑定判定》の結果、ネックレスが500ガメル、指輪400ガメル、イヤリング150ガメルだと判明。

ラット:とりあえず、値段書いてまとめて持っておきますね。

クラウス:しかし……こうまで順調だと、先が恐ろしくなってくるぞ。

GM:まあ言っちゃえば、ホテルなんでトラップとか仕掛けてるはずがないんだ(笑)。

デルタ:そりゃそうだ、天然系以外は。あとは天井が崩れ落ちてくるとかでしょう。

GM:魔動システムは一部生きてるから、警報装置とかは動くかもしれない。侵入者が
あったら、防御システムなんかが作動することもあるだろうし。

デルタ:ま、普通の部屋を探してるぶんにはないよね。

さて、一行は次に北側東の部屋に言ってみたのだが、なんと全員が《探索判定》に
失敗。(※LEVEL4、Eの部屋)
さしたる収穫もなく、南側の部屋を探索することとなった。

(※LEVEL4、Fの部屋へ)

GM:南側ということは、バカップルの部屋の対面だな。 あ、ごめん、ここの部屋、扉が半開きだったらしい(←エレベーターホールに続いてまたもやミス)。

デルタ:ああ、破られてるのか。そりゃ対面の部屋が破られてたら、北の連中も気づくわ。

GM:なるほどねぇ。なんだ、俺、ちゃんと考えてあったんじゃん。

一同:(笑)。

クラウス:日記の話につながったのね(笑)。

GM:中は、北側の部屋に比べても豪勢だし広い。まあスイートルームだね。 ただ、半開きってことであらされてますねー。探索するなら例によって目標値10。

一同:(コロコロ)

ジェセル:終わった、出目3。せめて1ゾロにしてくれー(笑)。

ラット:お、6ゾロだ。ひっくり返して経験点50にするべき?(笑) いや、ここは成功しときます。

GM:ではなにかのお守りを拾った。一応どんな効果か、セージで《宝物判定鑑定》してみて。

結局ここでもラットが成功。このお守りが『幸運のお守り』(ルールブックTP.257)だとわかります。

GM:今回、敵を倒すと特定のドロップアイテムが出るんだ。それの判定の出目が+1される。

クラウス:この辺は、ア●アン●ッドなのね(笑)。

ラット:とりあえず首から下げとくか。

GM:さすがVIPルームに泊まれるような人は違うね!ってことで(笑)。

ジェセル:そうか、これで稼いだんだな(笑)。

GM:ただ、このお守り落としちゃったから、その後どうなったのやら……(笑)。

あ、でもこの部屋には人骨ないみたい。ってことは、持ち主逃げられたんだな。

クラウス:運良かったんじゃん。

ラット:でもお守り無くしちゃったから……。

末路は推して知るべし(笑)。
そして一行は3層目へ降りることになりました。

≪倍プッシュだ!≫

GM:北側に光ってるプレート4つに、半開きの扉1つ。南側にはエレベーターホールに続いているであろうプレートがひとつ光っている。 ランディが言うには、父親がたどり着いたのはこの層までらしい。どうやらここで勝てそうにない敵に気づいて、1人じゃ無理だなと戻ったようだ。

ラット:ここから先は未知の領域なのか。とりあえず、手前から行きましょうか。奥はなにかいるかもしれないし。

(※LEVEL5、Gの部屋へ)

GM:じゃあ手前から入ると、中は延々と大きな部屋のようだ。ぶっちゃけて言うと、北側の扉全部つながってます。

ラット:おおー!

デルタ:カジノホールだな。

GM:当たり。中にはスロットマシーンらしきものやら、カードテーブルのようなものが
ずらりと並んでいるんだが、床には骨やら蛮族の骨やらが無数に転がっている。大虐殺が起こったんだろうねぇ。どうせ死ぬなら最期はここで! ってヤツもいたんじゃないかな。

クラウス:スロットマシンにかじりついて『ほっといてくれ!』ガシャコーンって(笑)。

ジェセル:『そろった! そろった! 見てくれ……ぎゃー』みたいな。

一同爆笑

ラット:なんてダメ人間(笑)。

GM:そんな感じ。まあ部屋内はかなり広いので、探索には相当時間がかかると
思ってくれ。 そうだな……判定の所要時間を1段階上げることにしようか。《探索判定》は所要時間が10分だから、1段階上の60分かかるということにしよう。

クラウス:さっきルールブック見て気づいたんだが、俺、【マナ・サーチ】っていう魔法
感知呪文使えるらしい(笑)。 でもMP消費3なんでちょっときついかな。この部屋具体的にはどのくらいの広さなの?

GM:元々は100メートル四方だったのかなという感じだが、東側から中央くらいにかけて奥の部分が埋もれていたりする。 一番狭い東側のところなんかは奥行き50mって
ところだね。失敗した台形というか、角のかけた正方形みたいなイメージかな。

クラウス:うーん、【マナ・サーチ】は効果範囲が半径10mしかない……。効果時間も
一瞬だけだし。

デルタ:全部は無理だな。

クラウス:よし、とりあえずなにか見つかるまでマナサーチしてみよう。 私は動物的直感から、一番奥からかけてみる。まず1回目。たぁ!

GM:よかったねぇ、一番奥からで(笑)。まず壁に魔法のかかったパネルがあった。 他のところと違って光っていないのだが、魔力はギリギリ通っているらしい。プレートで
開けられそうだ。ほかにも1か所だけ人骨の間に魔力を感じた。

クラウス:「あそこに何か感じるぞ」というわけだな。

挿絵3

ラット:じゃあ行ってみます。

GM:これはさすがに魔法使いなら知っているだろう。魔晶石だね。ただし、輝きはかなり薄れている。 具体的には、3点ぶんしか精神点が入ってない。

クラウス:【マナ・サーチ】ぶんが返ってきた(笑)。これで必要最低限は見つかったかな。 あとはまあ、1時間かけて普通に探索してみよう。

一同:りょうかーい(コロコロ)。

ラット:きた! 1ゾロ(笑)。

ジェセル:お、12。

GM:さすがスカウト。では似たような魔晶石が2つ。あと、古代の通貨が……2D6×20枚あるようだ。

ジェセル:うりゃ(コロコロ)7だから140枚か。

ラット:お、すげえ。通貨だけで2800ガメル(笑)。

ジェセル:なかなかいいんでないの?

クラウス:あら? 俺たち成功冒険者? チキンレースみたいだけどさ、そろそろ帰った方がいいんじゃね?(笑)

ジーク:『ダイヤモンド』みたいだ(笑)。

『ダイヤモンド』というのは、ドミニオンでは定番のボードゲームです。坑道にもぐって
ダイヤモンドを多く持ち帰れば勝ちなのですが、奥に潜るほどダイヤを得られる可能性が高まる半面、坑道内の危険によって帰れなくなる可能性も高まります。どこで退くかがキモのゲームなのですが、 ドミニオンスタッフでやると、たいてい誰かしら無謀に突っ込んでは自滅していますね。このところコンベンションのセッション終了後にプレイしていることが多いので、 興味がある方はぜひ挑戦してみてください。
 なお、結局、魔晶石はルーンマスターであるジーク、ジェセル、クラウスが1つずつ持つことになったようです。

クラウス:では隠し扉みたいなところを開けてくれ。

ジェセル:プレートで開くんだよね? OK。

(※LEVEL5、Hの部屋へ)

GM:(警戒もなにもせず開けたなぁ)するとだな、中でもぞもぞ動いてるやつらがいた。キミらに気づくと襲ってくるようだ。

ジェセル:「やつら、なにものだ!」

クラウス:「ランディ、下がれ! ここはどうやら私たちの出番のようだ」

GM:では見た人は《魔物知識判定》だ。セージ技能+知力ボーナスね。ちなみに2種類います。

一同:(コロコロ)

ラット:出目酷いな。両方8です。

ジェセル:こっちは平目で4と9。

GM:ならば両方わかった。レブナントとスケルトンだね。しかし、名前とデータはわかったんだが、弱点までは見抜けなかったようだ。

ジェセル:だめじゃん!

クラウス:「ふん、この穢れた者どもめ……」

GM:ちなみにレブナントが2体、スケルトンが3体。

デルタ:多いな。

GM:レベル1モンスターだから、こんなもんなんじゃない? プリーストはターンアンデット使えるんだっけ?

ジーク:今回【バニッシュ】って名前みたいですが……知力低いんで、魔力2なんですよね。

GM:殴った方が早そうね(笑)。

なにしろ、今回が初GM。さっぱり勝手がわかりません。前作のソードワールドなら駆け出しの冒険者でも余裕の相手ですが、さて……?

3ページ目へ続く

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