≪語られない物語≫
ようやっとお届けできる運びとなりました、ドミニオン黒歴史探訪キャンペーンの第二話。 はたして今回はどんな黒歴史が飛び出すやら……? ちなみに前回と今回のセッションの間に、ショートシナリオを1本こなしています。
ジーク:ゴブリンが村の御神体を盗んでて、村のお祭りまでに取り戻して欲しいってやつでしたっけ。
クラウス:俺、そのとき大活躍したんだけどさ。
GM:まあ、語られざる幕間のセッションですな。
クラウス:ちょっと待って、俺の大活躍はリプレイにならないわけ?
GM:ならないですよ? あのときは録音してなかったし。
クラウス:ちょっと、何してんのよ吟遊詩人!
一同爆笑
ジーク:そういう夢歩きをしました。
ラット:夢歩きなんだ(笑)。
クラウス:夢かよ! 俺様のライフルが火を噴いたってのに……まるで自分の活躍ばっか夢見てる中学生みたいじゃないか!
ジーク:おっさんは夢見がちだなぁ(笑)。
GM:まあ、経験値とお金の底上げということで。
クラウス:なにその『精神と時の部屋』みたいなセッション(笑)。
GM:んで、そのときは君ら3人の他に、もう1組3人のパーティーがいたわけだ。その中の1人が、今回のゲストである君ね。
トトス:どーも、トトスです。今回はこちらでもお世話になります。タビットのソーサラーです。技能はソーサラー3、セージ1、スカウト1。
●追加PC
トトス タビット♂ ?歳 | |
---|---|
ソーサラー3、セージ1、スカウト1 | |
冒険者の店「片耳兎亭」の主人ロッジの遠縁のタビット。片耳兎亭の詳細はリプレイ第一話1ページ目参照のこと。 |
その他、各自PCの成長は以下の通り。
ラット:セージ1→2、レンジャー0→1
ジーク:ファイター2→3、プリースト1→2、《鎧習熟》
クラウス:シューター1→3、《鷹の目》
鎧習熟を獲得したジークは、ラットとクラウスに借金をし、ブリガンティを購入したようです。
しかし、いきなり問題が……。
GM:えー、今回ジェセルはお休みです。
クラウス:ああ、あのラスボス。「ジェセルを見失った! 奴を追うぞ!」ってところからスタートするんだな。
ジーク:そうなんだー(笑)。
GM:それは最終回じゃないかな(笑)。
そんなわけで、ジェセル抜きでのキャンペーン2話目となりました。それにしても、最終回には間に合って欲しいなぁ。
≪夢の中の少女≫
GM:さて、夢見がちなおっさんはほっといて、今回はラットの夢歩きから始まります。
ラット:おっと。
一同爆笑
GM:いやー、いい人過ぎて影薄いから、主人公補正でもつけておこうかと。
ラット:いや、別にいらないです(笑)。
クラウス:『それは困ったねぇ。いい言葉を教えてあげよう。ふるーいふるーい、秘密のおまじない』
GM:また、ラットのじーちゃんか。
クラウス:『リーテ、ラトバリタ、ウルス』
ラット:またラピ●タなんですか(笑)。
ジーク&クラウス:『アリアロス、バル、ネトリール』
一同爆笑
前回のラストで、なぜか予言めいたことを言っていたことになってしまったラットのおじいちゃん。GMはこの設定に一切関与していませんが、PLから提案されちゃったんだから採用しないとしょうがないですよねー。 そんなわけで、ラットのおじいちゃんは、なにかを知っています。なにを知ってるのかは私も知らないけど(笑)。
GM:まあ、夢歩きとはいっても深淵と違って、おどろおどろしいわけではないです。大きな平原が広がっていると思ってください。
クラウス:らん、らんらら、らんらんらん♪
ジーク:ナウ●カ混じってきた(笑)。
GM:平原の真ん中に、大きな木が一本ある。ビジュアルイメージ的には、このー木なんの木きになる木。
ラット:あー、はいはい、把握しました。
GM:その光景を見て君はわかる。幼いころから何回も見てきた夢だね。
ラット:「ああ、またこの夢かー」
GM:そして君は知っている。木の下では確か、少女が機を織っているはずだ。 そういえば、君はちゃんと年を経るごとに成長してきたんだけど、その間もずっと少女はずっと変わっていない。 そろそろ年齢を追い抜いてしまうかなぁ、といったところだ。
トトス:おっと?
ラット:その少女っていうのは人間なんですか?
GM:人間だねぇ。
ラット:私は機を織ってることしか知らないんですかね?
GM:いや、仲良く話してたりするよ。
ラット:あ、話してるんだ。でも夢から覚めたら名前とか忘れているに違いない(笑)。
GM:そうかも。まあ少女の方は、君の方だけ成長していることに疑問をもってないようではある。 でさ、前回のリプレイの画像見たんだけどさ、ラットって首から指輪に紐通したような首飾りつけてるじゃん?
ジーク:ああ、そうですねぇ(←イラスト担当)
GM:その指輪さ、あるときラットが少女の夢から覚めたら、なぜか手に握っていたものらしいよ。
一同:おおっとおおおおおお!?
ラット:なんだー? あれって、あのダンジョンで拾った「幸運のお守り」だと思ってたのに。
トトス:はめられてる(笑)。
GM:イラストに描いてあったんだもん、その設定は拾わなきゃじゃないか(笑)。
ラット:おかしいなぁ……。ちなみにその夢っていうのは、わりと最近は見てなかったりしたんですかね?
GM:そうだね。少女も「まあ久しぶり。もう、こんなに成長してしまったのね」とか声をかけてくる。ちょっと寂しそうかな。
ラット:「あなたはいつもその姿なんですね」
クラウス:『私が機を織るより、あなたが成長する姿の方が早そうだわ』
一同爆笑
GM:うむ、採用。
ラット:うわー、はめられてる(笑)。うーん、久しぶりに会ったみたいだし、聞いてみようかな。「あなたは一体何者なんですか?」って。
GM:そうしたら「約束、覚えてる?」と君に聞き返す。
一同:あああああああ(笑)。きちゃった!(爆笑)。
ラット:ぬおおおおお。でも当然覚えてないんですよね、私は。
GM:なんか、指きりしたのは覚えてるよ。
ラット:確かに約束はした。でもその内容は覚えてない。ああ、ダメだ、これダメな気がする(笑)。
クラウス:ある程度情報を聞き出してから約束の内容聞いたほうがイイぜ。 『約束ってなんだっけ?』『うん、それはね……』ってところで夢から覚めちゃうから。
一同爆笑
GM:まあ、大体察することができるように、約束の内容はセッションの途中で明らかになるんじゃないかな。
ラット:デスヨネー。
ジーク:あちゃー(笑)。これソードワールドですよね?
ラット:痛ぇー(笑)。
クラウス:(ラットに)『約束、覚えてる?』
ラット:「もう、あの約束をしてからどれくらいたつのかなぁ」
クラウス:うまくごまかすね(笑)。
GM:「そうね、初めに約束したのは、あなたがこんな小さかったころかしら」
クラウス:『何回、星が巡ったかしら。何回、機を織り終えたかしら。私も忘れてしまったわ』って。
GM:じゃあそんな感じで。
一同爆笑
ラット:GMぅぅぅぅぅぅ!
GM:いやなんか、それでよくねぇ?
ラット:いやいいですけど……結局うまくごまかされたなあ。
GM:ごまかしたのは俺じゃないもん(笑)。
クラウス:『この木が動かないように、あのときの約束も動かないものなのよ』
GM:なるほどねー。
トトス:そのまま採用するんだ(笑)。
ラット:「僕は都会に出てきて、その大切な約束を見失ってしまったのかもしれない」
一同:おおー。
ジーク:いいこと言うなぁ。
GM:一度故郷に帰ってみようかな、というところで目が覚めます。
クラウス:「どうしたラット、うなされていたぞ」
ラット:えー、うなされてたの?(笑)
クラウス:いや、『まってくれー! まってくれー!』とかやってたんだって。 ほら、ルーンフォークは夢を見れないから、そのへんの機微がわからんのさ(笑)。
≪とある貴族の事情≫
GM:さて、次はジーク。
ジーク:え? 私も夢歩き? それともお母さんになんか言われるのかな。
GM:残念ながら神殿です(笑)。
ジーク:ですよねー。
GM:君には、お師匠さんというわけではないんだが、なじみの老神官がいる。 階梯はそんなに高くないんだけど、経験豊富なので神殿では重んじられているような感じの人だ。 その人と一緒にいます。この老神官、昔は君のお父さんと一緒に冒険してたらしいよ。それもあって、君はこの老神官からいろいろ用件を仰せつかったりしている。
ジーク:へーえ、じゃああんま好きじゃなさそうだ(笑)。
GM:「いやー、ジーク坊やも大きくなったもんだ」とか、頭をわっしゃわっしゃと乱暴に撫でたり。
クラウス:ひょっとして厄介払いで預けられてのかな?
トトス:ジーク、この人の隠し子じゃね?
ジーク:(爆笑)複雑すぎる、ウチの家庭(笑)。
GM:まあそれはさておき。「どうじゃ、最近きちんと父や母に仕えているか?」
ラット:悪意はないんだろうけど、いきなり直球(笑)。
ジーク:「(ぶっきらぼうに)それは爺さんの方がよくしってんじゃないの?」
GM:「ふむ。いいか、神に仕えることは重要なことじゃが、父母に仕えるというのも同じくらいに重要なことじゃぞ」とか滔々と説教し始めるわけだ。
ジーク:「はいはい、わかってるわかってる」(←超スルー)
クラウス:あの母親は母親で、君の母親たろうとがんばっているんだよ。自分の愛情から。
GM:「母とはいえ年も近いし、難しいところもあるだろうが、ちゃんと母親として敬ってあげなさい」と(笑)。
クラウス:あの人は母の愛にあふれてるからね。
ラット:母の愛に(笑)
ジーク:じゃあ「あの人……」あ、名前で呼べないんですよジーク。
一同爆笑
ジーク:「あの人、なんか欲しがってた?」
GM:「君の無事を、とても熱心に祈っているよ」
クラウス:『まだわからないのかい。あの人はね、ただ君が「おかあさん」と呼んでくれたらそれでいいんだよ』……まだ呼んであげてないんだよね?
ジーク:呼んでないっすよ?
クラウス:ヒドイ。(←嬉しそう)
ジーク:「ふーん、ペンダントの1つでも欲しがってるなら、俺が買ってやるのに」
GM:「そうしてやれば、さぞや母上もお喜びになるだろう」と、いったところで、さらに地雷気味な発言をするんですが。
ジーク:うん。
GM:「しかし縁とは奇妙なものだな。場合によってはお前の妻となるはずだった人が、母となったのだから」
ジーク:ぐふぅ。
クラウス:あれー?
ラット:ソードワールドですよね?
ジーク:「え、ちょっと爺さんなにそれ……なにそれ、なにそれ、なにそれぇえええええええ!」
一同爆笑
ジーク:超食いつくよ!(笑)
GM:「知らんのか。元々オーギュ家っていうのは俺とお前のオヤジにとってはパトロンだった家でな。 いろいろと仕事を請け負ったりしてたんだ」という感じで説明を始める。
ジーク:ふんふん。
GM:「こういっちゃなんだが、当時はかなり落ちぶれていてな。すぐにでも強い庇護者を必要としてたのだよ。 我々は幸いなことに、冒険者として成功してたし、それならエドガーの庇護を直接受けれるようにしようじゃないかという話になったのだ。 で、年の近いお前とシルヴィア嬢ちゃんもいることだし、二人を結婚させてエドガーには舅として家を任せようか……という話があったんだがな。 いやー、その話が進んでいた矢先、オーギュ家の旦那様がお亡くなりになり、早急な援助が必要となったのだ」
ジーク:ああ、なるほど。
GM:「それでもひどく年も離れているし、とエドガーはごねたんじゃが、大奥様のほうが『そんなことをいっている暇はない』とな」
ジーク:ぐふ。
クラウス:ラットすぐにセージチェックをするんだ。この政略結婚に愛があったのかを!
ラット:それはセージじゃわかりません(笑)。
GM:「まあシルヴィア嬢ちゃんも、『エドガーならば』と承知したのだよ。 なにせわしらは、嬢ちゃんが子どもだったころに命の危険を救ったことがあってな。10年位前だったか、悪漢にさらわれたところを救出してな……。 まあ、当時の嬢ちゃんからしてみれば、助けにきてくれたエドガーが、まるでおとぎ話の騎士様のようにみえたじゃろうよ」がっはっは、という感じだ(笑)。
クラウス:ちなみに父さんはなんさいくらいなの?
ジーク:何歳くらいだろ?
クラウス:35とかでも若いよね。お母さんは何歳だっけ?
ジーク:ハタチです。ジークより5歳上。
クラウス:いいねぇ、5歳上の義母。おいしいねぇ(笑)。
ジーク:まあじゃあ、父親は40歳くらいですかね。
クラウス:40、20、15か。いいね(笑)。
ラット:なんでソードワールドでこんなにドロドロしてるんだろう(笑)。
クラウス:いや、ドロドロしてないって。(←深淵好き)
ジーク:してないですよ。(←同じく深淵好き)
トトス:……してると思うけど。(←一般意見)
クラウス:そのうちジークの父ちゃんが『おおジーク、ジーク、聞いてくれ! とても喜ばしいことだ。 この喜びをどう表現していいものかわからない。ああいかん、混乱しているな。ジーク、良く聞いてくれ。……お前は兄さんになるかもしれない』とか言うんだぜ。
一同爆笑
クラウス:そのときのジークの凹みっぷりが早く見たい。
ジーク:まだやめてください。それはもうちょっとジークが喜んでからで!
ラット:それちがう(笑)。ソードワールドですよね?
ジーク:もう何もないのかな?「爺さん……ちょっと出かけてきていい?」
GM:「あー、ちょっと裏の菜園が枯れ始めておるんじゃが……」
ジーク:「菜園?」
GM:「いや、一人でどうにかなるものでもないか。あとで冒険者の店の方に依頼を回すとしよう。 引き受け手がないようなら、お前さんのほうで何とかしてくれ」
ジーク:店に行けば平気かな? じゃあモニョモニョしながら神殿を出ます。 ちょっと、どこかで八つ当たりしてこようかな(笑)。
クラウス:「いいかいジーク、古代魔動機文明のころには、時を戻す術式があったらしいぞ」
GM:そうなのかよ(笑)。
ジーク:「それドコで出来るの!」そーいえば、クラウスが前に時間を戻すとか何とか言ってた! ってことで、図書館にでもクラウスを探しに行きます(笑)。
≪再び甦る「計画」≫
GM:OKわかった。この間、クラウスは遺跡のデータ持ち帰ったよね? そのデータをサルベージした結果、「第四の剣計画」という重要項目に行き当たった。そしてそこに時を戻す術式について書かれていたことにしようか。
クラウス:ほーう。すばらしいね。
GM:その「第四の剣計画」というのは、どうやら魔動機文明時代じゃなくて魔法文明時代に行っていた、 「第四の剣に至ろう」という研究だったらしい。そのために神紀文明時代の遺跡発掘も行っていたそうだ。 そして、その過程で魔法文明時代の研究者たちは、擬似的な始まりの剣を生み出すことに成功しています。
一同:おおおおおおおおおおお。
クラウス:それこそが第四の剣なのかな。
トトス:それとも偽物?
GM:まあ、「フォルトナ」とかいう第四の剣があったという伝説もあるんだけど、そっちはトンデモ説なのね。 んで、第三の剣の存在までしか広く認定されていないから、研究者たちは自分たちが新たに生み出した剣を「第四の剣」と呼んでいたようだ。 まあプロジェクトネームみたいなもんであって、実際に創世記からあったという代物じゃない。 しかし、それでもその剣の力を利用することによって、一種の箱庭的世界を作れたんだそうだ。
クラウス&トトス:ほーう。
GM:ソードワールド2.0の世界って、強力な魔剣は自分を守るためにダンジョンを生成したりするらしんだ。 しかしこの第四の剣は、ダンジョンどころか一種の擬似世界を生成できた、ということだね。
ラット:すごいじゃないですか。
GM:そして、第四の剣から生まれたんだから、その魔法的擬似空間を「第四世界」としておきましょう、ということになったそうだ。
クラウス:おおおー! カッコイイね。
GM:ところがある日、研究者たちは突然その世界を廃棄同然に封印しました。第四の剣計画もそれにともなって中止しております。
トトス:おおっとー?
クラウス:ほう、なぜだ。
GM:まあ、そのあたりのログとかものこっているんだろうね。「覇王の祭壇の封印が決定された」
クラウス:聞いたことある名前だな(笑)。
GM:まあ、そこの封印が決定されたと。「……これによって『プロジェクトフォースソード』のすべてはあの空間に眠ることになる」
クラウス:痛い名前だなぁ……プロジェクトFですか。
GM:ええ(笑)。
一同爆笑
ジーク:あちゃー(笑)。
GM:「我々は、なんと愚かなことを重ねていたのだろう」
クラウス:……ほんと愚かだわ。
ジーク:なんか、その言葉リアルなんですけど(笑)。
GM:「フォースランドの活性化により、天使再臨をもくろむなどとは」
ジーク:もくろんでましたねぇ(笑)。
プロジェクトFの詳細については、第一話の2ページ目を参照のこと。
まあ要するに、ドミニオンで独自に設定したファーランドの痛設定群です。
オリジナル設定のファーランドのセッションなら、グループドミニオンを活性化できる。そう思っていたときが我々にもありました。
クラウス:あいたたたたたたた。
GM:「いまになって振り返ってみると……」どんな気分ですか?
クラウス:うーん、若気の至り?(←プロジェクトFの主導者)
一同爆笑
ラット:聞いてて痛ぇ(笑)。
GM:まあ、そんな情報をクラウスは発掘したわけだ。ちなみに破損したデータによれば、中の様子はこんな感じらしい(地図1)。 まあ、この図程度のデータしか残ってないので、実際に行ってみないとよくわからんだろう。
クラウス:なるほどねー。ではその、「覇王の祭壇」に向かえば、第四世界、ともすれば第四の剣にいたれるかもしれないわけだ。
GM:計画の詳細も眠っているんじゃないかな。
クラウス:第四世界に入るためには、なにかコードみたいなのは必要なのかな?
ラット:覇王の祭壇のタペストリーがうちにあるとかいう話でしたっけ。
GM:うん。というか、君は大事なおまじないを知ってるよ。神の道につながる大事なおまじない(笑)。
ラット:まじっすか(汗)。確かに前回そんな話が……。
クラウス:ひでーな(笑)。なんだっけ、エンドルの奥に行くには器とパスコードが必要で、その器が覇王の祭壇にあるんだっけ?
GM:そして、そのコードを伝えているとかいう一族が移り住んだ村が、覇王の祭壇の側にあるということが、ログからわかる。
ラット:……まずいな。
クラウス:「なんと……その村は50年も昔に失われている!」(笑)
ラット:いやいやいやいや、失わせないでください、うちの故郷! あ、うちの故郷(仮)!
GM:まあ、細々と暮らしを営んでいるんだが、外との交流は乏しいらしいね。
ラット:だから若者離れが激しいんですよ。
ジーク:過疎化が深刻ですねぇ(笑)。
クラウス:「パスコードか。ではその村に行けばなにか手がかりがあるかもしれんな」と思ったところに、ジークがくるんだっけ?
ジーク:「おっさん、前に時間を戻すとか言ってなかったっけ!」
クラウス:「ふむ、古代魔法文明において、時干渉いうのは、それほど難しい技術ではなかった。 まあそうと言っても、大きな時のうねりというものまでは変えることはできないだろうがね。 だが、個人のとてもささいな原因と結果くらいなら操作できたようだぞ。たとえば、人の出会いとか」
一同爆笑
ジーク:「今もできんの!?」
ラット:必死だなー(笑)。
クラウス:「それはわからんな。だが、この文献によれば、古代魔法文明では可能であった」とか言い切る(笑)。
ラット:やべえ、言ったもん勝ち(笑)。
GM:話が大きくなってまいりました。でも時干渉して成就させようとする目的が小さい(笑)。シルヴィアさらって逃げちゃえばいいのに。
ジーク:それができないから坊やなんですよ(笑)。
クラウス:でもそうしようとすると、世界が破綻するような事態が起きるんだな。 もしくは、ラットと機を織ってるお姉さんか、ジークの義理のお母さんのどっちかしか結ばれないとか。ジーク、どっちを選ぶ? 友達か、お母さんとの恋か。
ジーク:じゃああれだな、今日はラットともっと仲良くなっておこう。最後迷うために(笑)。
GM:そういう問題?
ラット:なんかおかしな展開になってる(笑)。
クラウス:「ところで、ラットの故郷の村というのは、私が探していた村のすぐ近くにあるようだ」いや、本当はそのものなんだろうけど。 「私は今手が離せない、ラットに詳しいことを聞いてきてくれないか」
ジーク:「わかった、いってくる」いってくるぉ!(笑)
GM:だめだこいつ。男の子を動かすのはやっぱそれか(笑)。
クラウス:よしわかった、時干渉っていうのは、1人の人物に対して1回しか使えないことにしようぜ。で、今このときお母さんが殺されちゃうんだ。
一同爆笑
ラット:それ深淵です。
トトス:え、これ深淵じゃないの?
ジーク:違うよ!(笑)
≪疑惑のナイトメア≫
GM:さて、新顔はどうしよう。
トトス:ね。
GM:OK、じゃあ君は魔術師ギルドに召喚されることにしよう(ジェセルいないし)。
トトス:ほほう。
GM:召集がかかるのはソーサラーおよびコンジャラー。1人ずつ部屋に呼び出され、導師3人相手に査問を受ける感じだ。 「最近、なにか変わった実験をしておらんか?」と。
トトス:実験ですか?「いや、とくにしてないですけど……」
GM:「本当か?」「ならばこの杖を握りながらもう一度言ってみよ」とか言われる。 床になにやら杖がつきたっていて、その柄をにぎりながらしゃべれということらしい。
トトス:杖? じゃあそうしながら「わたしは実験をしていません」と言い切る。
GM:「ふむ、反応なしか」「嘘はついておらんようだの」
トトス:杖になにかあるのね。
GM:「どう思う?」「まあ大丈夫であろう」
クラウス:『若くはありませんかな?』『いやいや、どのような者でも損はありますまい』
ラット:『駒は多いにこしたことはない』
ジーク:みんなノリノリだなぁ。
GM:そんな陰謀めいてんのかよ(笑)。じゃあそれで。「どうせあのナイトメアどものどちらかであろう」というわけで、トトスは無罪放免。
トトス:ナイトメアかー。
GM:えー、この魔術師ギルドに所属しているナイトメアがだれか知りたかったら、冒険者レベル+知力で判定だ。あんま公開してないだろうからね。
トトス:えーと(ころころ)出目3で11かな。
ラット:って高! そうか、知力ボーナスだけで+5あるんだ(笑)。
トトス:まあ、アイテムで知力上げてるから(笑)。
GM:すごいぞ、この兎。ではキミの知る限り、このギルドに所属しているナイトメアは2人だね。まず1人、人形を抱えた怪しいコンジャラー。
一同爆笑
ラット:怪しいなぁ(笑)。
トトス:うん、会ったことはないけど、この間組んだ連中から話は聞いたような。
GM:もうひとり、ちょっと評判のよろしくないナイトメアで、女性。名前をシルヴィアというんですよ。
クラウス:おー、いたいた。
ラット:あいつナイトメアだったのか。
GM:ジークのとこの奥方と同姓同名ね。
クラウス:俺、むしろ奥方がナイトメアだったらすげーモエるんだけど。
ジーク:(爆笑)
GM:まあ、そのシルヴィアもソーサラーなんで、トトスはすれ違ったことがあるね。 そのときはうずくまって「う、静まれ、私の中の(以下略)」みたいなことを言っていた。
クラウス:以下略か!
ラット:中二病痛ぇ!
GM:ほら、ナイトメアですから。(←偏見)
トトス:何が起こったとかは教えてもらえないの?
クラウス:『余り余計な詮索はしないほうがいいな』『用が済んだらさっさと部屋にもどるがいい』
GM:そんなかんじ(笑)。「そういえば、お前は確か冒険者をしていたな?」
トトス:「な、なにかしろとおっしゃるので?」
GM:「ん? いや、下がってよいぞ。今はな」とか(笑)。
トトス:えー、あー、じゃあ帰ります。
クラウス:やばいぞジーク。今日は君の周りはかなりよどんでるぞ。
ジーク:いぇーい。
ラット:いやー、今回なにげに自分の周りもよどんでるんですけど(笑)。
クラウス:あれ? もしかして俺が一番正道なのか。
ラット:今日もOPから重いなぁ。
GM:まあ、そんなOPですが、ハナシは冒険者の店から始まります。
一同:いぇーい(笑)。